7月28日第7回印刷体験

先週土曜日にまたまた印刷体験やりました!

今回の選手は銅版画をやっていたそうで、同じように手間のかかる活版印刷の工程にとても興味津々、しかも溶剤の事などよく知っていて、逆に色々教えて頂いちゃいました。

今までの体験では「印刷って手作業が多いんですねー」となっていたのが、銅版画に慣れている方には手作業部分がむしろ少なく感じるようです。しかしまた違うところで、活版機を準備する工程(手ではなく機械を使うという工程)が多く、そこに驚かれていました。
まるこにとっては始めての反応で、なんだか不思議です(^^)

一つの版は、線画で真ん中に重心が集まっていた為きれいに圧がかかり、もう一つの版はイラストが四方に均等だったものの、かすれもなくきれいに刷れ、なぜか点線のところだけやけに圧がかかりました。そういえば罫線を印刷するときもそうですが、点線だけやけに圧がかかるんです。おっきな点線もちっちゃな点線も、点線だけ・・・なぜだろう。。点線の不思議です。

そんなこんなで無事、刷り上がりましたよ~*
イラストと紙とシルバーのインキがぴったり合っていて、とても素敵です*

7月25日 今日も暑いしかないです(><)朗文堂さんに、紙買いに

今日は朝から活版で使う物を調達して、朗文堂さんで購入した印刷用紙を取りに行きました。

アダナの生みの親である朗文堂さん、そしてまるこが色々教えて頂いている大石さんにお会いするのは凸凹フェア以来久しぶりなのでとても楽しみにしていました*約束時間より少し早めに着いたので、まず場所を間違えていないか確認して(以外に慎重なのです 笑)周辺をウロウロ、行ったり来たり怪しい行動をして結局汗ダラダラになり、「アホや~」とちょっと後悔しながら扉をたたきました(^^;)

部屋にはアダナ兄弟が2台、活字たち、沢山の本(全部欲しいです~)があり、始めて伺った時はドキドキ緊張したのが、今は何だかホッとするようになりました。これでも成長したのでしょうか・・・

お話をしていると、最近印刷業者さんから活版に関するお問い合わせが多いそうです。
活版印刷を昔やっていて、道具はもう捨ててしまったけどまたやりたい。とか、オフセットやってるけど、活版を新しく始めたい。などで機材や道具を手に入れたいという内容が多いとのこと。
なんだなんだ?!すごいぞ~(><)知らない所でちょっとずつ活版が見直され始めているんですね!

わ~い!
スキップして帰りました!(ウソです)

「がんばれ印刷やさん!」 蔵前のちっちゃい工房からちっちゃく叫んでいます。

7月24日 あついです(><)セロテープやさん、紐やさん、ゴムやさん

下町の特徴の一つでしょうか、蔵前界隈には問屋さんが多いわけですが、とにかく様々な業種の問屋さんを見かけます。
歩いて10分ほどのところには「かっぱ橋」というキッチンまわりの物を扱う問屋さんが沢山あり(小売りもしています)、そのほかにも、たとえば紙の問屋さんとか、革とか、布とか、金物とか、ショーで使う衣装とか。なかでもまるこが驚いたというか、「これはすごいなぁ」と思うのが、「セロテープやさん」「紐やさん」「ゴムやさん」。
どこも小売りもしているので中に入って見ることができますが、とにかくそのものしか、ない。そして紐やさんなら色々な種類の紐が、ゴムやさんなら色々なゴムが、、、あるわけです。
専門店といわれる所は世の中に沢山ありますが、なんというか、専門も専門だなぁ。と。
そしてお店の外壁には大きく「セロテープ」「紐」と書かれていて、道路の向こう側からでも一目で見つける事が出来ます。インパクト、あるよなぁ(笑)

すごいよなぁ。絶対青山とかには、ないよなぁ。
雷門なども観光地で楽しいですが、普通の路地や町中も、歩いてみると面白いですよ(^^)

7月23日エンボスのカード

北村さんとのコラボレーションカード、エンボスバージョンが出来ました~*

手触りのある白い紙に、さらにイラストの手触りがプラス。

ブルーバージョンの方とはまた印象が変わって、繊細な佇まいです。
光に当てたり見る角度を変えると、エンボスの見え方が変わって、静かに色々な発見がありますよ*

7月17日その2そしておもしろい見本帳

ミスターがおもしろい見本帳を手に入れていました。

なにがおもしろいかって、見本帳に見本として出ている文字が文章になっていて、その文章の内容が・・・笑ってしまうのです。プププ(笑)

見本帳には色々な種類の書体が並んでいて、その書体ごとに自分のキャラクターを説明し、アピールしているのです。しかも彼らの話し方がとても真面目で、昔風(昔のものだから当たり前か)。
その、真面目にアピールをしている雰囲気が何とも言えません(笑)まるで生きているようです。

ちょっとご紹介。

清朝五号「私は皆様に今日迄の清朝の御不便を吹飛して何處迄も可愛がつて頂くため便利に出来上がりました新活字で御座います御使用ノ用途ハ私カラ申し上ゲル迄モナク各方面デ充分御利用下サル事ト存ジマス」

清朝六号「私は兄の五号清朝と同じ目的で生まれ出たもので一切が五号清朝ト少シモ・・・・・以下難しすぎて省略」

兄弟のようです。

7月17日 暑すぎです。見本帳のこと

活字見本帳。活版印刷やさんや活字やさんで手に入るものですが、昔に比べて現在はかなり貴重なものだそうです。だそうですというのはまるこがその「昔」を知っている大御所まるこではないので、何についても偉そうな事は言えないのですが、活版印刷が少なくなってきている今、印刷やさんも辞めようかどうしようか迷う事が多いときに、見本帳なぞやたらめったら作らないぞ。というのが現状のようです。昔つくったもの、今あるだけ、なくなったらおしまい。というのが今貴重とされる理由。その「今あるだけ」もたくさんあるわけではないので、印刷やさんによってはもうサンプルとして渡すことは出来ない。というところも多いようです。もしくは、もうない。とか。

以前に台東区千束の活字やさんを訪れた時、「頂ける見本帳はありますか?」と聞いたところ、「もう一部しかないからあげられないんだ。ごめんね」と言われ、コピーだけさせて頂いた事もあります。

なので、頂けた見本帳は大切に、貴重なものとして工房にあります。以前にブログでご紹介した「藤村印刷」さんで頂いた見本帳もそのひとつです。見本帳も印刷屋さんによって、活字自体も違いますし、形態も色々なものがあるので集めたいところですが、こればかりは仕方ありません。
あるものを大切に、保管していくしかないのですね。。

もし今後新しい見本帳が世の中に出てきたら、それは活版印刷が復活してきたという事でしょうか。ワクワクする夢です。

7月16日 台風が近いそうですろう引き紙

まるこはろう引き紙が好きです。

ご存じですか?きっと紙好きの方なら一度はときめいた事のある紙だと思うのですが、昔よく魚やさんで使われていた、油や水分が染みこまない、すなわち魚を入れて配達しても水分がしみて外にこぼれ落ちる事のない、とても優れた紙です。

なぜ染みこまないかと言うと、名前からも分かるとおり、ろうで引いてあり油分が紙をコーティングしているからなのですが、その為、質感がなんとも「ウエッティー」で、いい感じなのです。ぬれているわけではないのに見た目でしっとりとしたその紙は、紙やさんというよりも最近よく雑貨やさんで目にする事が多くあります。

昔魚やさんで使われていた頃は船の様な形の袋状になっていたので、それをそのまま売っていたりするのです。使い道は狭いかもしれませんが、ちょっとした食べ物を入れて実用的に使っても、ただマニアックに眺めるだけでもいですよね~(^~^)
まるこは魚屋さん型のものや、封筒になったもの、さらにロール状のものも持っています。いまのところ、ただマニアックに眺めたりの保管方です。


手元に舟形のものがなかったのですが、こんな風にうっすら中が透けます。

7月14日 東京32℃だそうです第6回印刷体験やりました

土曜日に第6回印刷体験やりました!

今回の選手はお友達どうし、そしてお二人とも、レタープレスでは見たことのない細密な版に挑戦。
ベタ面はそれほど大きくなく、細い線で構成されていますが、とても細かいのと、版自体の面積が大きいので、とにかく難しそう・・・大丈夫だろか・・・と経験のない事にドキドキ、そして少し不安でした。

左の版がK選手、右がS選手のもの。

少しでも刷りやすくする為に、シャープに出る金属版にして頂き、
なおかつS選手は金属版の中でも一番厚みのあるもので版を起こしました。

さぁ、いざ挑戦。
・・・あれ、以外といい感じ!(笑)やはり面積の大きさからボコっという圧こそかからないものの、バランスを取れば、かすれもさほど出なくて済みました。あとは刷る時の圧のかけ方や時間や、インキの粘土を少し調整し、かすれも少しずつ解消(^^;)でもものすごく力をかけなければいけないようで、お二人とも終わった後は呆然とされていました。ほんとに、お疲れ様です(^^;)

途中で近くの紙問屋さんがカメラと飲み物片手にふら~っと現れて、しばらくお話したり体験を見学されたりしていきました。元々この近くに住んでいるようで、「今日はかっぱ橋のお祭りなんですよ」と教えてくれました。

いつもより多めの人数になった今日の工房は、ちいさな活版機と並んだポストカードを前に、色々な会話が飛び交って不思議な感じで、楽しさ2倍でした(^^)

7月11日 暑いですこの町の事、工事祭り

下町は観光地にもなるくらい、とても風情があって、古い町並みが多く残っていますが、それ故の問題も多くあります。老朽化してしまった建物、下水などもう安全性を保つ上で限界だ、というところがどんどん出てきていて、その為工事が次から次へと発生せざるを得ない状況になっています。

レタープレスは下町ど真ん中にあるので、約一年前に越してきた時から「あっちでも工事、こっちでも工事」の状態がずっと続いています。
しかも「あっちでも、こっちでも」が終わっても別の「あっちでも、こっちでも」が始まり、もうほんとに「あっちこっちそっちどっち!」というたまらない音に悩まされる事も多々あります。夏に工房を全開にしている時なんかは特に影響され、どうしようもなくなりますが、そんな状態も・・・・・・慣れるのですね(笑)
最近工房を開けていて去年よりも気にならなくなったのは、工事の箇所が少なくなったからではなく、「慣れ」という事で落ち着いたようです。

この地域にお住まいの皆様は、皆様こそどうなのでしょう。お隣の魚屋さんなんて!どうなのでしょう。。でも工事しなくては危険というのもあるので、仕方ない・・・けれど「耳が、耳がぁ~」という生理的状態を我慢するのも難しい・・・そんな戦いも、あるのです。下町には(^^;)

7月10日 くもり商品製作、始動

商品の製作がいよいよ始まりました!

記念すべき、大事な第一作目は、イラストレーターの北村範史さんと一緒に作らせて頂きました。
北村さんのイラストを活版で刷る、ポストカード。とてもワクワクします。

今日は試作という事で工房にお越し頂き、色出しから試し刷りまで行ったのですが、予想以上のいい出来に、このまま刷ってしまおう!とお店に出す分も全て、ご本人が刷ってくださいました。

色は濃いブルー。活版インキのこの色は、柔らかいのか水っぽいのか、いつもベタ面にムラが出る傾向にあったのですが、その繊細なベタ面の濃淡が、北村さんのイラストのタッチにとても合っていて、偶然の、とてもステキな世界観が出来ました。計画では本刷りを活版印刷やさんの機械刷りでお願いしようとしていましが、このあまりのいい出来具合に、この濃淡はむしろ機械では出ないのではないか、手で刷った方がいいのではないか・・・という事になり、急遽、全て刷る事になったのです。

しかも圧が見事均等に、くっきりキレイに入った為、そこにも驚き。
インキを付けずにそのまま押すと、型押しのようになり、これもまた素敵・・・。
白い紙だけど、角度によって凹みが見えたり見えなかったり、一枚の紙を見る時間が長くなるよねー、と、新しい発見です。

ものづくりの色々な発見が出来た、貴重な時間でした。

そして本当に、素敵なポストカードに仕上がりました。まるこも個人的にものすごく欲しいです。
そのまま「欲しいです」と言ったら、ミスターに「○○円ね」と言われました(笑)買います(笑)

本日の作品は、近々商品化される予定です。
どうぞ、お楽しみに!!(^^)

7月9日 少し風ありWOODWORK なおい選手

風があって少し涼しくて、ほんとに良かった・・・

なぜなら今日は、ちまた(御徒町と蔵前)では力持ちで有名なウッドワークのなおい選手が活版印刷にチャレンジしに来るからです。ウッドワークさんとはとても仲良くして頂いている御徒町にある家具屋さんで、家具屋さんなのでみさなさん力持ちだと思いますが、なおいさんは特別力持ちなのです。「ちょっと動けば暑いんだ」と言っていたので、まるこは羨ましいほど代謝がいいのだな、活版で運動したら大変だな、今日は暑くなくてほんとに良かった・・・というわけです。

刷るものは、ウッドワークさんの商品の包装に使うラベルです。まるこや体験に来る方がいつも苦労している「力をかける事」を、今日はいとも簡単にやって下さるのかなぁ。と期待していました。が、、、使う紙がとても薄い紙なので、全然力が必要なく、むしろ「力を入れないで刷る」という事に苦労されていたみたい・・・(^^;)
「抑えるという精神的戦い」というコメントがやはり力持ちです。
まるこもヒーヒー言ってないで、なおい選手を見習ってちょっと筋トレしなきゃな。。

片付けも手伝って頂き、ありがとうございました*

ウッドワークさんはこちらです。
お店も商品もスタッフの方も、あたたかくてステキですよ*
http://www.woodwork.co.jp/


恥ずかしそうだったので、遠くから盗み撮りしてみました。


選手の力作、お店でお買い物した際に出会えるかもです*

7月8日 ぽつぽつ、雨版をとりに、真映社さん

いつも、版(活字ではなくて、金属板・樹脂板です)を作って頂いているのが、千代田区神保町にある「真映社」さんです。
神保町の駅から歩いて10分ほどの、路地を入ったところにあるのですが、昔からの活版印刷やさん、凸凹フェスタに出品されている方々や、新しく興味を持って活版に関わりだした方まで、とにかく様々な人が真映社さんで版製作をお願いしています。

そんな活版印刷の活動になくてはならない、お父さん的存在の真映社さん。いつも版を引き取る際に伺うのですが、そこではいつも新しい発見があります。いつもお話する角田さんもとても気さくな方で、「今度こういう展示があるんだよ~」などの情報はもちろん、活版に関する事も色々教えてくださいます。

今日も昨日お願いした版を取りに伺ったのですが、またまた新情報!
真映社さんがホームページを作っているとの事!さらにブログも始められるとの事!すごいです~*新しい試み、ずっと活版に関わられてきた方がこのように活動を始められるというのは、本当に貴重で嬉しい事だと思います。
活版がもっと盛り上がる予感・・・*
わ~いわ~い、とにもかくにも、楽しみです!

本日真映社さんから頂いたお中元。ハートのキャンドルです*
キャンドルナイトというのをご存じですか?先日角田さんから教えて頂いたのですが「でんきを消して、スローな夜を」という面白い活動です。下記アドレスから詳細見れます。
http://www.candle-night.org/