いつも前を通り過ぎていた春日通り沿いの
駄菓子問屋さん、
お昼から戻る際、何の気なしに見ていたら
どうやら小売もやっているようだとわかり、
店内に入ってみました。
下町の生活で楽しいのは
日常的に少し古い建物などを
眺めることが出来る事です。
昔から小規模な自営業が多い
この辺りでは、残された古い看板などに
懐かしい意匠を見出す楽しみもあります。
今日は僕が愛して止まない
看板タイポたちを少しだけご紹介します。
それぞれの写真はクリックすると
拡大しますよ。
明日2月19日から始まる
SyuRoさんの展示の為の
DMを制作しました。
デザインはユニバーサル・レタープレスの母体
ミスター・ユニバース。
印刷は、鳥越は大伸印刷さんによる
美しい活版印刷。
この広いベタ面をムラ無く仕上げるのは
オフセットでも大変なこと。
特に今回のDM、実は4種類あります。
全て同じ絵柄のように見えますが
並べると…ほら。
綺麗に色が揃うよう
慎重な作業が進められた結果、
最終的には三回印刷機を通したとか。
このようなより良い結果をイメージする力は
大伸印刷さんの長い経験の中で培われてきたものでしょう。
そして、その手間を惜しまぬ姿勢には
改めて襟を正さずには居られません。
今回の展示は「円」をテーマに
SyuRoを主催する宇南山加子さんが
作り手であり、母であり、
一人の生活者であるご自身の目線と
円をその姿に纏うオブジェを
写真家大沼ショージさんが撮り下ろした写真たちとの
セッションのような展示です。
この写真は大沼ショージさんの写真を
10種のポストカードにするための亜鉛凸版。
こちらも大伸印刷さんと綿密な打ち合わせと
校正の末、美しく刷り上げることが出来ました。
実物は会場でご自身でお確かめくださいね。
円という名のモノがたり
平成22年2月19日(金)~2月24日(水)
正午12時~午後8時まで
1月 30日、本日ワークショップに来て下さるIさんとSさんは、お二人とも事前から活版の凹っというへこみを期待しています~というメッセージと共に原稿が到着し、そのため何度も修正をご相談してしまいました(^^;)
こんな風に、凹みが欲しい、凹まなくてもいいから大きい絵柄が刷りたい、こんな色で刷りたい、など事前にご希望があれば、なるべくそのご希望の仕上がりを体験でも楽しんで頂けるよう、事前に修正をお願いしたりします。
本来職人さんが携わっている印刷では、凹みがないのが奇麗な仕上がりとされているのですが、レタープレスのワークッショップでは、まず活版印刷を体験して楽しんで頂き、まずは知って頂きたいのが目的なので、もしご希望があれば、時には怒られそうな凹みも頑張っちゃいます(笑)
本日最初のSさんの版、空押しをご希望だったので、まずはインキをつけないでバランスをとっていきます。
Sさんの版は頂いた原稿から大きさをだいぶ小さく、また離れていた花と文字の位置を極力近くまで、圧をかけた時の力が集中して凹むように修正しました。そのおかげで、きれな空押しが出来ました*
ちなみに、・・・工房では印刷する裏面に3種類(postcard入り2種、無地)をご用事しています(^^)
Sさんが印刷している間、Iさんからとっても素敵なものを見せて頂きました!
Iさんはご自身でプロダクトデザインをされているそうで、実際に商品としてデザインされたものを持ってきてくださいました。
こちらはカトラリー。日本の伝統技術「鍛鉄」を使ったもので、技術をお持ちの方と一緒に物作りをされているのだそうです。パッケージもかっこいいです。
素敵なものを見せていただき、ありがとうございました。ワークッショップに来られた方がどんな事をされているのか、お話をうかがったり、何か見せて頂けるのもとても貴重で楽しいひと時です(^^)
そしてそのIさんの番。ご自身のデザイン事務所のお礼状として使われるポストカードとのこと、そしてまた凹み重視!とのこと(笑)文字だけのシンプルな版で確実ではありましたが、Iさんの腕力もあって、こんなに!!凹みましたね~(笑)(^~^)
これでも裏です。
Iさんが凹みを楽しんでいる最中、外から散歩途中の近所の犬が、工房へ寄っていきました。
長丁場でしたが、今日も無事、楽しんで頂けたようで、良かったです~(^^)
1月 23日土曜日、とってもいいお天気!!活版日和です~。
お昼頃レタプレ号で恒例のおつかいに浅草へ行ったのですが・・・
雷門前、いつにも増してものすごい人です!目的のお店もディズニーランドのように列が列をつくっているという、なんとも不思議なかんじ。
戻るともう本日の挑戦者KさんTさんが到着されていました。
わ~!「こんにちは!」あわててスタートです(笑)
まずはKさんから、シルバーインキでダイアナ妃とマザーテレサのイラストを刷ります。
事前に送って頂いた原稿を見てすぐ分りました~、そっくりです(^^)
印刷までの準備のあいだ、待ち時間のTさんは版のレイアウト。オセアニアの地図を図案にしたという版は、切り離して色々位置を変えてみています。
Kさんの版は、印圧調整でちょっと苦戦・・・それほど大きい版ではないのですが、線とほんの少しのベタのバランスが、少しのかすれをところどころ目立たせてしまいます。
出てこ~いっ。
バランスはだいぶ良くなってきましたが、版を貼付けているメタルベースの淵(下辺)がついてしまうようになってきました。こんなとき、どうしてもの時は、影響しない薄さの紙で覆って、カバーすることにしています。最後はちょっとだけミスターのお力を借りて、きれいに仕上がりました(^^)
Tさんは、うす~いピンクで刷ってみたい!という事で、白に少しずつ金赤を混ぜての色作りから。
赤は思うよりもずっと強いので、慎重に、少しずつ足していきます。そしてヘラは縦・横・斜めの方向に何度も動かして、隠れている色を全部出しながら混ぜていきます。
色が決まり、準備をしていると、外から「いしや~きいも~」の声が・・・
すかさずKさんが走って追いかけ、なんと買って来てくださいました!芋!わ~い(^^)/
何だか工房は暖まり、Tさんも途中焼き芋を食べてエネルギーをチャージしてから刷ると、何とも奇麗な仕上がり(笑)
作った色もとても淡く、繊細できれいな色。(ちょっと写真見づらいですが・・・)
最後はTさんの印刷を応援しながら、Kさんとマイケルジャクソンの話で盛り上がりました(笑)見なくては~
お待たせしました~!
3月ワークショップのご案内です。
やっと暖かくなりそうですね~(^~^)
◎3月第1回
開催日:2010年3月13日(土曜日)
時間:13時30分~(約3時間半程度)
定員:2名様でお申し込みください
申込締切:2月26日(金曜日)まで
原稿締切:2月26日(金曜日)まで
料金:お一人様3,500円
◎3月第2回
開催日:2010年3月27日(土曜日)
時間:13時30分~(約3時間半程度)
定員:2名様でお申し込みください
申込締切:3月12日(金曜日)まで
原稿締切:3月12日(金曜日)まで
料金:お一人様3,500円
体験をご希望の方は上記申し込み締め切り日までに
◎ご希望日
◎お二人のお名前
◎メールアドレス
◎メール以外で連絡のつくお電話番号(携帯可)
をメールで
お知らせ下さい。
折り返しこちらからご連絡いたします。
尚、ご予約は先着順です。
定員によりご希望に添えない場合もございますので
予めご了承ください。
また、初めての方は、
ホームページで内容や詳細をご確認頂けると嬉しいです。
詳細は、「やってみたい?」の頁にあります解説と、
そこでダウンロード出来るPDFをご覧ください。
ではでは、お友達お誘いの上、
ご応募お待ちしております!
3月の全2回は
定員の為締め切らせて頂きました。
お申し込み有難うございました。
節分が終わり、暦ではもう春だそうです。
まだまだ寒いですけどねぇ(^~^)
次回3月のワークショップの頃は、きっと暖かくなっているので、工房を全開にして出来たらいいですね~(^^)
さて次回の体験予定は、2月8日(月曜日)にご案内します。
やってみようかなぁ~と思われる方は、
ぜひこの日にブログをチェックしてみてください*
(なぜ事前にご案内日をお知らせしているかというと・・・
詳しくはこちらです。)
そして日にちとご予定が合いましたら、お友達・お知り合いお誘いの上、2名様でご応募くださいませ。
(運営上、2名様での予約のみ、お受付させて頂いています。。)
なお応募の状態を公平にさせていただく為、
ご案内はブログのみでとさせていただいておりますので
ご了承ください、ペコリm(–)m
「港の人」という素敵な名前の
出版社さんがあるのをご存知ですか?
「港の人」は詩集、小説、人文書や芸術書をはじめ、
日本語学、教育学、社会福祉学図書などを中心とした
書物を古都鎌倉で手がける出版社。
昨年末、このユニバーサル・レタープレスを主宰する
デザイン事務所、ミスター・ユニバースが、
「港の人」さんによる活版印刷詩集プロジェクト
のデザインを手がけました。
写真はその第一弾となる
村野美優著 「草地の時間」A5判変形・並製・カバー装
優しい触感と、子供のような純粋な鋭さが
共存する素敵な詩が編まれています。
本文の印刷は
内外文字印刷さんの岩田明朝体による
美しい活字組版印刷。
暮しの手帖社刊「暮らしのヒント集・特装版」を
お持ちの方にはピンと来るかもしれませんね。
カバーは、
オフセット+真美堂手塚箔押所さんによる
こちらもきりっとシャープで美しい箔押し。
こちらは
このシリーズ用に制作した
ロゴマーク。
なんと木版で制作しました。
デザインは関ですが
彫ってくれたのはデザイナーの
松村です。
そういえば
印刷用の墨を買いに行った画材屋さんで
相談がてら彫り上げた版木を見せたら、
初めてとは思えないほど上手いと
誉められたと喜んで帰ってきたことを
思い出しました。
何故自分でやらなかったのかというと…
挫折したから…。
活版印刷好きの方、
美しい岩田明朝体に興味のある方、
そして詩が好きな方
是非こちらで詳細をご欄下さい。
港の人
少しでも多くの方に活版、活字の文化を
もう一度、身近に感じていただき、
永く愛してもらえるようになることを
願ってやみません。
どうぞこれからも
活版、活字印刷を宜しくお願いします。