第25回活版印刷体験

1月 30日、本日ワークショップに来て下さるIさんとSさんは、お二人とも事前から活版の凹っというへこみを期待しています~というメッセージと共に原稿が到着し、そのため何度も修正をご相談してしまいました(^^;)
こんな風に、凹みが欲しい、凹まなくてもいいから大きい絵柄が刷りたい、こんな色で刷りたい、など事前にご希望があれば、なるべくそのご希望の仕上がりを体験でも楽しんで頂けるよう、事前に修正をお願いしたりします。

本来職人さんが携わっている印刷では、凹みがないのが奇麗な仕上がりとされているのですが、レタープレスのワークッショップでは、まず活版印刷を体験して楽しんで頂き、まずは知って頂きたいのが目的なので、もしご希望があれば、時には怒られそうな凹みも頑張っちゃいます(笑)

本日最初のSさんの版、空押しをご希望だったので、まずはインキをつけないでバランスをとっていきます。

Sさんの版は頂いた原稿から大きさをだいぶ小さく、また離れていた花と文字の位置を極力近くまで、圧をかけた時の力が集中して凹むように修正しました。そのおかげで、きれな空押しが出来ました*

色は淡い水色ということで、混色にもチャレンジ。


奇麗です~。紙は色の違う2種を選び、仕上げました。

ちなみに、・・・工房では印刷する裏面に3種類(postcard入り2種、無地)をご用事しています(^^)

Sさんが印刷している間、Iさんからとっても素敵なものを見せて頂きました!
Iさんはご自身でプロダクトデザインをされているそうで、実際に商品としてデザインされたものを持ってきてくださいました。


こちらはカトラリー。日本の伝統技術「鍛鉄」を使ったもので、技術をお持ちの方と一緒に物作りをされているのだそうです。パッケージもかっこいいです。


こちらはボタンに漆を塗ったという指輪。すごいですね!

素敵なものを見せていただき、ありがとうございました。ワークッショップに来られた方がどんな事をされているのか、お話をうかがったり、何か見せて頂けるのもとても貴重で楽しいひと時です(^^)

そしてそのIさんの番。ご自身のデザイン事務所のお礼状として使われるポストカードとのこと、そしてまた凹み重視!とのこと(笑)文字だけのシンプルな版で確実ではありましたが、Iさんの腕力もあって、こんなに!!凹みましたね~(笑)(^~^)

これでも裏です。


どの紙にももれなく、きれいに刷れましたよ~。

Iさんが凹みを楽しんでいる最中、外から散歩途中の近所の犬が、工房へ寄っていきました。


今日は寒いですね~。そしてもう外は真っ暗です。

長丁場でしたが、今日も無事、楽しんで頂けたようで、良かったです~(^^)

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