月別アーカイブ: 2009年7月

おもしろいイベントのご報告

先日お知らせしたおもしろいイベント「アジ紙まつり」が無事終了しました!朝から予想以上に面白かったので、沢山取った写真とともにご報告・・・。

当日はまだ準備が完璧ではなく、朝から準備のため、レタープレス組はまず工房へ集合しました。マッちゃんと工房で待機していると、「おはよ~!」と外から声が。見ると腹掛け・股引きを身につけた、祭り姿のミスターがっ!まさか!
レタープレスは一同はちまきでいこうと昨日あんなに誓ったのに~っ(><)みごと打ち砕かれ、マッちゃんとまるこは朝から大爆笑でした(笑)
そして会場のアノニマ・スタジオさんへ行ってもまた、みんなで大爆笑・・・(笑)
チャルカさんアノニマさんはそれぞれ浴衣を着ていて、オープン前からすっかりお祭りの一場面のような、楽しい雰囲気でいっぱいでした。

まだ準備のころでお客さんはいませんが、こちらは入り口入ってすぐのチャルカさんブース。

見ているだけでも楽しい、東欧のものが沢山並んでいます。とても、欲しいです。。上には手描きの万国旗がつるしてあります。

こちらは同じくチャルカさんの、「蚤の市」。

ここにも掘り出し物が、たくさん。。
その奥にはアノニマさんのうちわを作る、「うちわ処」や、ヨーヨーやさんや、古本が少々。キッチンではトマト鍋ラーメンやたこ焼きが作られていて、食べるところだってあるんです、ビールも飲めちゃうんです。まさに、お祭り。何だかはちまきだけのまるこはとても地味なのではないか・・・という気になってきます(笑)

そしてさらに奥、レタープレスの「活版処」。

印刷の準備中。ミスターです。なんだろう、この違和感、何だか不思議な感じ。(笑)

そしてオープン前にはみんなで気合いをいれました!

5時間という短い時間でしたが、本当に沢山の方々がいらっしゃっていました。活版処にも、いつのまにかこんなに沢山の人が!

並んでいるではありませんか!!
今回は予め版をご用意し、全てセットした状態で刷だけ体験して頂いたのですが、普段の体験では2名さまですので、一度にこんな沢山の人が印刷体験をするという事はまったく初めてです。ひゃ~(**)この光景を目に焼き付けとこう~。


こちらのぼくは、何枚も何枚も、頑張って刷っていました。「がんばれ~。ぎゅ~!」という周りの励ましをよそに、以外と涼しい顔。あれ、実はあんまり力入れてない様子(笑)

とっても楽しい、あっという間の一日でした。

そして活版機を前にこんなにも沢山の方々とお会いする事がないレタープレスは、終了とともに放心状態、抜け殻となって、お祭り姿のまま工房へ戻りました。(笑)ピ~ヒャララ~。

おもしろいイベントのお知らせ

まるこです~*

以前凸凹フェスタのお知らせの際にもご案内しましたが、
レタープレスの母体である
ミスター・ユニバースがデザインした本「アジ紙」。
この本の出版記念イベントが、
7月11日土曜日、工房近くのアノニマ・スタジオさんで開催されます。

そしてそこにレタープレスも(ミスター・ユニバースとして 笑)
アダナ21Jを持ち込み、参加させていただきます!(^0^)/

内容の詳細は、以下です~。
(アノニマ・スタジオさんのホームページより抜粋)

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2009年7月11日(土)
「アジ紙まつり」開催します!

味のある紙の魅力が詰まった本『アジ紙』の出版を記念して
一日限りの、まさにおまつり騒ぎなおまつりを開催!
チャルカさんのアジ紙でつくる栞づくりコーナーと
ユニバーサル・レタープレスさんによるの活版印刷体験を目玉に、
アジ紙な蚤の市、ヨーヨーすくいにおみくじも。
チャルカ久保さんが腕前をふるうのはたこ焼きかトマト鍋か!?
アノニマ・スタジオは夏の風物詩特製かき氷屋を出店します。

当日はぜひお気に入りのアジ紙を持っていらしてください!
活版印刷体験コーナーで、お持ちいただいた紙に
「アジ紙エキスポ2009」開催記念デザインの版を押していただけます。

おまつりは予約不要。どなたさまもお入りいただけます。
ごはんやおやつを食べながら、アジ紙を満喫できる一日です。

■チャルカさんといっしょにアジ紙でつくる栞づくり
 お好きなアジ紙を選んで束にして、鳩目マシンで留めて、
 お好きな色の麻ひもで飾って「マイ栞」を作りましょう!
  時間:1回目 13時~/2回目 15時~(予約不要)
  料金:300円(材料含む)

■活版印刷を体験しよう!
 『アジ紙』の本のデザイナー、ミスター・ユニバースの関 宙明さんが主 宰する「ユニバーサル・レタープレス」の活版印刷体験コーナーです。
 お持ちいただいた紙に「アジ紙エキスポ2009」開催記念デザインの版を 活版印刷で刷っていただけます。本の中にも登場した「花形」の版の印 刷体験時間もあります。講師はデザイナーの関さんと 『アジ紙』に登 場する「町工場のおじさん」のイラストを描いてくださった溝川なつ美 さんです。溝川さんの活版印刷によるイラスト冊子とポストカードの販 売コーナーもあります。
  時間:開催中随時(予約不要)
  料金:「アジ紙エキスポ2009」開催記念の版の印刷は無料です。
     「花形」印刷は300円(チャルカさんのアジ紙含む)となります。
  *印刷いただける版は時間ごとローテーションで変わります。
  *印刷機の構造上、お持ち込みいただく紙の大きさは
   A5(約15×21cm)より小さいものでお願いいたします。
   印刷する位置は固定となります。あらかじめご了承ください。

■アジ紙な蔵出し蚤の市いろいろ
 チャルカさんのちょっとマニアックな紙もの商品、
 だいじにとっておいたあのお店の包装紙や紙袋やスタッフの古本など。
 紙にまつわる紙ものが集合します。

■お茶処「あじかみ」
  おいしく楽しい屋台が登場して飲食スペースもご用意いたします。
  たこ焼き、かき氷、むぎ茶にトマト鍋?も。
  おなかもすかせていらしてください。

ほか、たのしい屋台も出店いたします。乞うご期待!

●会場 アノニマ・スタジオ「キッチン」
●日時 7月11日(土)11時~16時
*屋台内容は若干変更になる場合がございます。
 あらかじめご了承ください。

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お時間ありましたら、
ぜひ遊びにきてください~(^^)/

第16回活版印刷体験

7月4日土曜日、第16回目のワークショップでした。


何だかいつもと違う、7月のどようび。

午前中、朝から自分の刷り物をこそこそやって、ちょっとおつかいと浅草まで自転車を飛ばし、勢い余って一本道を浅草の向こうまで走らせてしまい、迷い、そして戻って来てのワークショップでした(笑)

本日お越し下さったのは、またお近くの寿から来られたKさんご夫妻。またまたペリカン話になりました。寿というと、やっぱりペリカンなのですよね~。レタープレスの地図にのっているパンやさんですが、素朴でとても美味しいと夕方には必ず売り切れてしまうほど人気で、最近は予約のかたで売り切れてしまうとか。。なかなか買えないのだそうです。

すっかり暑くなった工房を全開にして、そんな話をしながら、さっそく旦那さんのYさんからスタートです。


こちらはさっそく版と紙の位置合わせの図。

事前にイラストの縮小をご提案させていただいて、そのサイズもあってか、そしてもちろんYさんの調整もうまくいき、ほとんどヤレ(失敗)を出すこともなく、完璧なものが印刷できました*


なんともリアルなゾウさん。
印圧調整の過程です。足の部分、下がまだ弱いですね。

ミラーコートというツルツルの紙とハーフエアの色味のある紙、シルバーのインキ、イラストもピッタリ合い、完璧なものが20枚刷れました!

続いて、奥さんのHさん。Hさんはご自分で蜂蜜をとって個人で販売していらっしゃるそうで、今日はその暑中見舞いのポストカードを印刷しました。版は大きめでバランスは難しそうですが、文字情報なのでかすれはなるべくさけたいですねー、とちょっと心配をしながらいざ印刷。最初に印圧の調整ネジを回していくとき、両手を使い左右を同じちからで回していくのですが、この時大体左右の力加減が違って、あとで印刷されたものを見ながら微調整していくことになります。ですが今回Hさんはどうやら最初の左右のバランスがとても良かったようで、Yさんに続きさらっとバランスがとれてしまいました。

ベタ面がたまにかすれたりしましたが、それは何度も刷るうちに安定してきます。


一番難しかったのは、右下のロゴの部分。ロゴ自体も小さくベタ面の中に白抜きで文字が入っているのですが、ちょっと圧が強かったりするとこの白抜きがつぶれてしまいます。かといってちょっと圧が弱いと今度は周りのベタ面がかすれてしまいます。そして文字なので目立つため、こちらは調整と印刷時よく注意しました。


お二人ともうまくいったので、刷りの最中、何かを忘れたまるこは撮影に、そして今日は何かを作っているミスターが全開の工房外に、そして中ではKさんご夫妻がちゃくちゃくと印刷しています。
不思議な光景です(笑)


最後に養蜂のお話などを伺って、試食の蜂蜜までいただきました!
うれしいです(;;)

ありがとうございました~*


完成!

第15回活版印刷体験

6月13日土曜日、第15回目のワークショップをやりました!

お越し下さったHさんとTさんは5月の活版凸凹フェスタにも来てくださり、ちょうど居た(ぬぼ~っと座っていた)まるこは会場でお会いしていました。体験をとての楽しみにして下さっているようで、まるこもまたお会いできる事を楽しみに、なんだかとても雰囲気のあるイラストの、二つの版を並べて待っていました。

「こんにちは~。」
「迷いませんでしたか?」
「いやぁ、以前この近くに勤めてましたから。寿に。」
「えー?!近いも近いですねぇ!ペリカンの近くですねっ。」
と盛り上がりながらスタート。

まずはTさんの、ブタちゃんのイラストからです。
器用なTさんはまるこがぬぼ~っと立っている横で印圧調整を楽しんでいました(笑)


こちらは圧のバランスをとっている過程です。お母さんブタの耳は見た目でわかるくらい、グッと凹んでいます。祭りのうちわがなんともいえず、お母さんの丸い背中、哀愁あります(笑)


ゴールドインキとの相性を見るため、一通り全種の紙に刷って、どれにしようか選びました。選ばれたのは一番色味のあるハーフエアの、コルク。その名の通りコルクのような色の紙です。
あとは20枚を一枚一枚丁寧に、楽しみながら刷られていました。

続いてHさんです。


少し左右に大きめですが、線なのでうまくバランスとれば印刷は大丈夫そうです。物語の一場面のようです(^^)

まずは位置を決めて、

全体に印圧をかけていきます。紙と版がついたら(始めは離れた状態になっています)細かいバランスの調整に入っていき、この時大きい面積の版だと難しいのですが、Hさんは予想よりスムーズに、迷宮入りすることもなく、無事にバランスがとれました。
イラストにある吹き出しのように、線に太い細いがあるところは圧が入りやすいようです。これも版の大きさなどもあり、一概には言えないのでしょうが・・・。


バランスとりの過程。あれ、いつかの猫がっ!(笑)ヤレ紙といって過程の失敗した紙を使っていきます。限りある資源は無駄にしません~。

Hさんも一通りの紙に刷って、印象を見ていきます。


Tさんとも相談、検討の、図。


お二人とも、今日は本当にスムーズに、そしてきれいに印刷できました!
なんだか今日はすごいなぁ。。まるこがますますぬぼ~っとしてしまうなぁ(笑)

でも良かったです~*
先週は豆本教室で体験をされたとのこと、手作業がとても好きなのですね。
豆本も楽しそうです~。

第14回活版印刷体験

5月23日土曜日。連休中に活版凸凹フェスタというとっても大事なお祭りがあったため、今月のワークショップは一回かぎりの開催でした。
お越し下さったのはTさんとTさん。初の親子参加でいらしてくださいました*

事前に送って下さった版の原稿はお二人で1つ、そしてちっちゃな猫1匹。その猫がまたなんとも言えない感じでとても可愛いのですが、せっかく来てくださるので・・・この小さい版1つでは・・・(^^;)猫の背景に色版を試したらどうかと、ミスターがこっそり3種類のパターンを用意してくれました。


このように。。これは真映社さんで試し刷りをされたもので、出来上がった版と一緒に毎回必ずついてきます。まるこはこの黒枠のついた試し刷りがとても好きで、いつも楽しみにしています。

さて、では1種類の版をお二人でどうやって刷ろうかというと・・・色違い!なるほど~(^^)/ 赤と黒、そして最後に別の色でパターンをいれてみることに。面積がとても小さいですしベタ面でもないので、印刷はスムーズでしたが、ちょっと気を抜くと、ね、猫の目が!?白目がつぶれてつぶらな瞳がウルトラマンのように・・・赤だとさらに、ウルトラマンのように・・・(笑)


わかるでしょうか、上の黒いほうはちょっと白目がありますが、本当はこんな感じなのです。下の赤いほうはインキが少し多かったようで、線もちょっと太りぎみ、つぶれてしまいました。これもこれでかわいいですけどねぇ(^^)


こちらは背景にパターンをいれたもの。
水玉です。か、かわいい・・・(><)
小さなドットは圧がとても入りやすく、ボコっという凹みが気持ちの良いくらい出ます。

作業を終えて一息ついている時間、「どうやって活版に興味を持つようになったのですか?」とお聞きすると、Tさん(娘さん)は本を読むのが好きで、活版で刷られた昔の本を読んでいる時に、「あれ、この本の文字何かちがうな」と気づき、そこから活版について色々知っていったのだそうです。目で追って読んでいるだけでも、手触りのある文字ってわかるものですね(^^)そう思うと本やさんでの本探しも、もっと楽しくなるかもしれませんね~(^^)
神保町なんて行った日には帰って来られないかもしれません(笑)

活版という言葉になじみのない世代の方にお会いすると、どのように知ったのか興味を持ったのか、気になってついつい聞いてしまいます。
まるこは以前この工房の母体であるデザイン事務所にいてものづくりに携わっていたので、その中でミスターから「活版」というものがある事を教わり、そしてレタープレスを始めたことによって職人さんや色々な方にお会いする機会に恵まれました。
最先端ではなく昔の印刷技術ですが、今は少なくなってきているものですが、知る事によって今も携わる事ができていて、自分の中がとても広がったと思っています。
知る事ができて、とても良かったと思っています。

体験に来られた方にも、これをきっかけにさらにいろいろ広げていただけたらなぁ、コレ幸いです(^^)

第13回活版印刷体験

こんにちは、まるこです~。
しばらく(かなり?)溜まってしまった体験報告・・・まるこもちびまるこちゃんの夏休みの宿題のように、溜まってしまった体験報告をアップします。へへへ(^^;)

さかのぼる事4月18日。第13回の体験に来て下さったのは、再挑戦のYさんと、今回初めてのお友達Kさん。Yさんはレタープレスが始動して、そして体験を初めて開催した日のお客さまでした。忘れもしない2008年4月17日、本当にちょうど一年前のことです。緊張しつつもとても楽しい時間を過ごせた記憶が残っており、「お久しぶりですね~」「一年まえは・・・」などと楽しいお話をしながら、まずはYさんからスタートしました。

「一年前に比べると、色々パワーアップしたのですよ~。選べる紙が増えました!」と仁王立ちで鼻を膨らませるまるこですが、Yさんの版も、一年前に比べてパワーアップしていました。印圧のかけるところ、やりやすそうなバランスのイラストです。なんとも言えない猫の表情・・・写真はのちほど(笑)
二回目という事で挑戦!と版は大きめですが(事前に原稿を頂いた際、大きさが心配なときは、当日きれいに刷れるよう少し縮小をご提案しています)

印圧調整につまずく事もなく、スムーズに刷り終わりました。難しさに挑戦しにいらしたYさんは、ちょっと拍子抜けのよう(笑)でもとってもきれいに刷れましたよ、なんとも言えない表情の・・・ねこ(笑)


見ています。

つづきましてお友達のKさん。初めてですが、色々こだわりがあり版としてはちょっと難しそうなものにチャレンジして下さいました。


紙に対して左右が結構いっぱいの、大きめの版。3つの四角は細いケイ線が集まった枠で、その中にはベタ面のタツノオトシゴ。かわいい・・・ですが、難しそう・・・。
「きっと難しいですが、頑張りましょう!」と最初から気合いを入れ、インクを伸ばす準備段階もスピィーディーに(笑)

ブルーインキが爽やかです。

やはり印圧調整には時間が少し必要でしたが、それ以上に、細いケイ線がムラになってしまい、毎回出方が違ってなかなか安定しません。

印圧のバランスがいいところまできたら、あとはインキののりが安定するよう、ひたすら試し刷りをしてならして行きます。根気よく刷っていくと段々インキがなれて、少しずつですが安定してきます。

最後は3つの四角を一つ切って、お持ち下さった封筒に印刷してみました。
一枚ずつしかないので、緊張しながら・・・・あ、ちょっと、しっぱい(^^;)
ですがこんな事もテキンの印刷機で刷る楽しみです*

今日もたのしく、一喜一憂しながらワークショップを終えました。
また次回もパワーアップした原稿、お待ちしていますよ~(^^)