5月23日土曜日。連休中に活版凸凹フェスタというとっても大事なお祭りがあったため、今月のワークショップは一回かぎりの開催でした。
お越し下さったのはTさんとTさん。初の親子参加でいらしてくださいました*
事前に送って下さった版の原稿はお二人で1つ、そしてちっちゃな猫1匹。その猫がまたなんとも言えない感じでとても可愛いのですが、せっかく来てくださるので・・・この小さい版1つでは・・・(^^;)猫の背景に色版を試したらどうかと、ミスターがこっそり3種類のパターンを用意してくれました。
このように。。これは真映社さんで試し刷りをされたもので、出来上がった版と一緒に毎回必ずついてきます。まるこはこの黒枠のついた試し刷りがとても好きで、いつも楽しみにしています。
さて、では1種類の版をお二人でどうやって刷ろうかというと・・・色違い!なるほど~(^^)/ 赤と黒、そして最後に別の色でパターンをいれてみることに。面積がとても小さいですしベタ面でもないので、印刷はスムーズでしたが、ちょっと気を抜くと、ね、猫の目が!?白目がつぶれてつぶらな瞳がウルトラマンのように・・・赤だとさらに、ウルトラマンのように・・・(笑)
わかるでしょうか、上の黒いほうはちょっと白目がありますが、本当はこんな感じなのです。下の赤いほうはインキが少し多かったようで、線もちょっと太りぎみ、つぶれてしまいました。これもこれでかわいいですけどねぇ(^^)
こちらは背景にパターンをいれたもの。
水玉です。か、かわいい・・・(><)
小さなドットは圧がとても入りやすく、ボコっという凹みが気持ちの良いくらい出ます。
作業を終えて一息ついている時間、「どうやって活版に興味を持つようになったのですか?」とお聞きすると、Tさん(娘さん)は本を読むのが好きで、活版で刷られた昔の本を読んでいる時に、「あれ、この本の文字何かちがうな」と気づき、そこから活版について色々知っていったのだそうです。目で追って読んでいるだけでも、手触りのある文字ってわかるものですね(^^)そう思うと本やさんでの本探しも、もっと楽しくなるかもしれませんね~(^^)
神保町なんて行った日には帰って来られないかもしれません(笑)
活版という言葉になじみのない世代の方にお会いすると、どのように知ったのか興味を持ったのか、気になってついつい聞いてしまいます。
まるこは以前この工房の母体であるデザイン事務所にいてものづくりに携わっていたので、その中でミスターから「活版」というものがある事を教わり、そしてレタープレスを始めたことによって職人さんや色々な方にお会いする機会に恵まれました。
最先端ではなく昔の印刷技術ですが、今は少なくなってきているものですが、知る事によって今も携わる事ができていて、自分の中がとても広がったと思っています。
知る事ができて、とても良かったと思っています。
体験に来られた方にも、これをきっかけにさらにいろいろ広げていただけたらなぁ、コレ幸いです(^^)