第14回活版印刷体験

5月23日土曜日。連休中に活版凸凹フェスタというとっても大事なお祭りがあったため、今月のワークショップは一回かぎりの開催でした。
お越し下さったのはTさんとTさん。初の親子参加でいらしてくださいました*

事前に送って下さった版の原稿はお二人で1つ、そしてちっちゃな猫1匹。その猫がまたなんとも言えない感じでとても可愛いのですが、せっかく来てくださるので・・・この小さい版1つでは・・・(^^;)猫の背景に色版を試したらどうかと、ミスターがこっそり3種類のパターンを用意してくれました。


このように。。これは真映社さんで試し刷りをされたもので、出来上がった版と一緒に毎回必ずついてきます。まるこはこの黒枠のついた試し刷りがとても好きで、いつも楽しみにしています。

さて、では1種類の版をお二人でどうやって刷ろうかというと・・・色違い!なるほど~(^^)/ 赤と黒、そして最後に別の色でパターンをいれてみることに。面積がとても小さいですしベタ面でもないので、印刷はスムーズでしたが、ちょっと気を抜くと、ね、猫の目が!?白目がつぶれてつぶらな瞳がウルトラマンのように・・・赤だとさらに、ウルトラマンのように・・・(笑)


わかるでしょうか、上の黒いほうはちょっと白目がありますが、本当はこんな感じなのです。下の赤いほうはインキが少し多かったようで、線もちょっと太りぎみ、つぶれてしまいました。これもこれでかわいいですけどねぇ(^^)


こちらは背景にパターンをいれたもの。
水玉です。か、かわいい・・・(><)
小さなドットは圧がとても入りやすく、ボコっという凹みが気持ちの良いくらい出ます。

作業を終えて一息ついている時間、「どうやって活版に興味を持つようになったのですか?」とお聞きすると、Tさん(娘さん)は本を読むのが好きで、活版で刷られた昔の本を読んでいる時に、「あれ、この本の文字何かちがうな」と気づき、そこから活版について色々知っていったのだそうです。目で追って読んでいるだけでも、手触りのある文字ってわかるものですね(^^)そう思うと本やさんでの本探しも、もっと楽しくなるかもしれませんね~(^^)
神保町なんて行った日には帰って来られないかもしれません(笑)

活版という言葉になじみのない世代の方にお会いすると、どのように知ったのか興味を持ったのか、気になってついつい聞いてしまいます。
まるこは以前この工房の母体であるデザイン事務所にいてものづくりに携わっていたので、その中でミスターから「活版」というものがある事を教わり、そしてレタープレスを始めたことによって職人さんや色々な方にお会いする機会に恵まれました。
最先端ではなく昔の印刷技術ですが、今は少なくなってきているものですが、知る事によって今も携わる事ができていて、自分の中がとても広がったと思っています。
知る事ができて、とても良かったと思っています。

体験に来られた方にも、これをきっかけにさらにいろいろ広げていただけたらなぁ、コレ幸いです(^^)

第13回活版印刷体験

こんにちは、まるこです~。
しばらく(かなり?)溜まってしまった体験報告・・・まるこもちびまるこちゃんの夏休みの宿題のように、溜まってしまった体験報告をアップします。へへへ(^^;)

さかのぼる事4月18日。第13回の体験に来て下さったのは、再挑戦のYさんと、今回初めてのお友達Kさん。Yさんはレタープレスが始動して、そして体験を初めて開催した日のお客さまでした。忘れもしない2008年4月17日、本当にちょうど一年前のことです。緊張しつつもとても楽しい時間を過ごせた記憶が残っており、「お久しぶりですね~」「一年まえは・・・」などと楽しいお話をしながら、まずはYさんからスタートしました。

「一年前に比べると、色々パワーアップしたのですよ~。選べる紙が増えました!」と仁王立ちで鼻を膨らませるまるこですが、Yさんの版も、一年前に比べてパワーアップしていました。印圧のかけるところ、やりやすそうなバランスのイラストです。なんとも言えない猫の表情・・・写真はのちほど(笑)
二回目という事で挑戦!と版は大きめですが(事前に原稿を頂いた際、大きさが心配なときは、当日きれいに刷れるよう少し縮小をご提案しています)

印圧調整につまずく事もなく、スムーズに刷り終わりました。難しさに挑戦しにいらしたYさんは、ちょっと拍子抜けのよう(笑)でもとってもきれいに刷れましたよ、なんとも言えない表情の・・・ねこ(笑)


見ています。

つづきましてお友達のKさん。初めてですが、色々こだわりがあり版としてはちょっと難しそうなものにチャレンジして下さいました。


紙に対して左右が結構いっぱいの、大きめの版。3つの四角は細いケイ線が集まった枠で、その中にはベタ面のタツノオトシゴ。かわいい・・・ですが、難しそう・・・。
「きっと難しいですが、頑張りましょう!」と最初から気合いを入れ、インクを伸ばす準備段階もスピィーディーに(笑)

ブルーインキが爽やかです。

やはり印圧調整には時間が少し必要でしたが、それ以上に、細いケイ線がムラになってしまい、毎回出方が違ってなかなか安定しません。

印圧のバランスがいいところまできたら、あとはインキののりが安定するよう、ひたすら試し刷りをしてならして行きます。根気よく刷っていくと段々インキがなれて、少しずつですが安定してきます。

最後は3つの四角を一つ切って、お持ち下さった封筒に印刷してみました。
一枚ずつしかないので、緊張しながら・・・・あ、ちょっと、しっぱい(^^;)
ですがこんな事もテキンの印刷機で刷る楽しみです*

今日もたのしく、一喜一憂しながらワークショップを終えました。
また次回もパワーアップした原稿、お待ちしていますよ~(^^)

《 2009年 7月の体験予定 》

お待たせいたしました~。(^~^)/^
7月のワークショップのご案内です。

 

◎7月第1回
開催日:2009年7月4日(土曜日)
時間:13時30分~(約3時間半程度)
定員:2名様でお申し込みください
申込締切:6月20日まで
原稿締切:6月20日まで
料金:お一人様3,500円

◎7月第2回
開催日:2009年7月18日(土曜日)
時間:13時30分~(約3時間半程度)
定員:2名様でお申し込みください
申込締切:7月4日まで
原稿締切:7月4日まで
料金:お一人様3,500円

7月の回は2回とも定員に達したため締め切らせて頂きました。
いつも募集人数が少なくて申し訳ありません。
どうも有り難うございました。

 
 
体験をご希望の方は上記申し込み締め切り日までに

◎ご希望日
◎お二人のお名前
◎メールアドレス
◎メール以外で連絡のつくお電話番号(携帯可)

をメールで
お知らせ下さい。
折り返しこちらからご連絡いたします。

尚、ご予約は先着順です。
定員によりご希望に添えない場合もございますので
予めご了承ください。

また、初めての方は、
ホームページで内容や詳細をご確認頂けると嬉しいです。
詳細は、「やってみたい?」の頁にあります解説と、
そこでダウンロード出来るPDFをご覧ください。

ではでは、お友達お誘いの上、
ご応募お待ちしております!

次回体験予定のご案内日

次回7月の体験予定は、6月7日(日曜日)にご案内します。
やってみようかなぁ~と思われる方は、
ぜひこの日にブログをチェックしてみてください*
(なぜ事前にご案内日をお知らせしているかというと・・・
詳しくはこちらです。)

そして日にちとご予定が合いましたら、お友達・お知り合いお誘いの上、2名様でご応募くださいませ。
(運営上、2名様での予約のみ、お受付させて頂いています。。)

なお応募の状態を公平にさせていただく為、
ご案内はブログのみでとさせていただいておりますので
ご了承ください、ペコリm(–)m

活版印刷よ、ふたたび

こんにちは、まるこです~。
もうご覧になった方もいるかと思いますが、5月25日に発売した「暮らしの手帖」40号で、活版印刷に関する特集が載っています*
まるこも発売日に小走りで、近所の本屋さんに買いにいきました。

特集の内容は、活版の歴史や印刷プロセス、衰退の現実と、今でも変わらずお仕事を続けていらっしゃる印刷やさん・職人さんのお話など。

板橋区にある内外文字印刷(活版専門の印刷やさん)の創業者、小林さんのお話は、中でも印象的でした。(まるこ個人的にです。。)
活版印刷の魅力について、
「魅力は、ない。変な言い方だけど、そういうのは通り越してるんです。・・・(その後も載せたくてムズムズしますが、以下省略)」
という一言に、長い歴史を感じて、まるこは今また少しずつ盛り上がりはじめている「活版」を見ているのですが、続けている方はもっとずっと昔から、注目されようがされまいが、生活の一部として活版をみていたんだなぁ。と当たり前の事をおもいました。今までも職人さんにお会いする機会は何度もあり、そんな事は知っていたハズだったのですが、何だかまたハッとしてしまいました。「続けてきた」という事を考えさせられました。
そしてその後5分間、まるこの限りある想像力を使い、職人さんの活版印刷に向き合う一日を妄想しました。それは淡々としていて何だか温かで、金属音と、なぜか湯けむりなのでした(なぜだろう・・・?笑)(^~^)
やっぱり、また少しずつでも盛り上がって欲しいです。そしてなくならないで欲しいです、活版印刷。

暮らしの手帖社さんは5月に行われた凸凹フェスタにも出展されていたのですが、現在内外文字印刷さんと共同で単行本「暮らしのヒント集」を製作されています。
(もうそろそろ、出来上がる頃でしょうか。)
もちろん活版で刷った本です!巻末のアンケートハガキのみの申し込みで、応募多数の場合は抽選だそうです。
これは、買わねば~っ!まるこも早速応募しました。
きっと応募多数だとおもいますが、ムムム、ま、負けませんよっ(**)(抽選です)

凸凹フェスタのご報告

5月11日に無事凸凹フェスタが終了しました~。


こんな立派な版で印刷されていたのですね~。

去年はあまり顔を出せなかったのですが、今年はミスター、ハマちゃん、まるこが交代で当番をして、なるべく常駐する事にしました。
なんてったって今年は物販していましたからっ(^~^)/

今年もビックリするほど、連日沢山の方々がお越しくださって、その中にはユニバーサル・レタープレスを通して知り合った方も、ミスター・ユニバース関係の方もいらっしゃって、嬉しい再会がいくつもありました。

活版に興味がある人、関わっている人、これから始めようという人、こんなに沢山いたんだ~!とこの期間に知る活版の盛り上がりに驚きながら、小さな小学生用のイスに座ってじ~っとしていたり、時々のそのそ動きだして写真を撮ったり(笑)

ある日の会場、1つ目の教室は、こんな感じでした。(人は少なめの頃)

レタープレスのブース。夕刻のころ。

教室2つ目。今年も朗文堂さんよりお宝が沢山販売されていました。個人的にも欲しいなぁ~とニヤついてしまうものがたくさん。。

こちらは築地活字さん。新しい見本帳ができたそうです。昔レストランで使われていたとういう活版刷りのメニュー表がとても素敵でした。

3つ目の教室では弘陽さんやスタッフの方々が販売をしていて、その前では真映社さんが版製作の過程を展示されていました。(こちらの教室は写真が間に合わず・・・すみません  ;_;)普段なかなか知る事の出来ない製作過程を見て、なるほどー!そうやって作っていたのですねっ(今さら 笑)と納得した後には小さな版のおみやげも。

う~ん、去年にも増して活版好きにはたまらないイベントでした*
来年はもっと沢山の人が来て、活版への興味が広がっている事が目に見えるといいですねぇ(^^)

《 2009年 6月の体験予定 》

お待たせいたしました~。
6月のワークショップのご案内です。

 

◎6月第1回~
開催日:2009年6月13日(土曜日)
時間:13時30分~(約3時間半程度)
定員:2名様でお申し込みください
申込締切:5月30日まで
原稿締切:5月30日まで
料金:お一人様3,500円

◎6月第2回~
開催日:2009年6月27日(土曜日)
時間:13時30分~(約3時間半程度)
定員:2名様でお申し込みください
申込締切:6月13日まで
原稿締切:6月13日まで
料金:お一人様3,500円

 
 
6月の回は定員に達したため締め切らせて頂きました。
いつも募集人員が少なくて申し訳ございません。
ありがとうございました。

 
 
 

体験をご希望の方は上記申し込み締め切り日までに

◎ご希望日
◎お二人のお名前
◎メールアドレス
◎メール以外で連絡のつくお電話番号(携帯可)

をメールで
お知らせ下さい。
折り返しこちらからご連絡いたします。

尚、ご予約は先着順です。
定員によりご希望に添えない場合もございますので
予めご了承ください。

また、初めての方は、
ホームページで内容や詳細をご確認頂けると嬉しいです。
詳細は、「やってみたい?」の頁にあります解説と、
そこでダウンロード出来るPDFをご覧ください。

ではでは、お友達お誘いの上、
ご応募お待ちしております!

活版凸凹フェスタ2009


今年もあります。
楽しい活版のお祭りです
 
昨年ご好評をいただきました
朗文堂さん主催の活版のお祭り
「活版凸凹フェスタ2009」
今年もこのゴールデンウイークに
行われます。
 
※2008年度の情報になっていたのを修正しました。
 ごめんなさい。
 
 
 

【会期】2009年 5 月 2 日(土)~ 11日(月)
    11:00 – 18:00(最終日は 17:00 まで)
【会場】CCAAアートプラザ

今年は昨年よりも出展者さんも増えて
充実のイベント内容になりそうです。

ユニバーサル・レタープレスも
まるこ店長のmizomizoと共に
ここ最近の刷り物を携えて出展いたします。


会場では、作家の展示や作品の販売以外に
活字や道具、消耗品などの販売もあります。
 
 
ユニバーサル・レタープレスのブースでは、
ミスター・ユニバースがデザインを担当しました
できたてほやほやの書籍
大阪の雑貨店「チャルカ」さんの
最新刊「アジ紙」を販売いたします。
 


ざらざら、ごわごわ、ぱりぱり、
旅する雑貨店チャルカさんが東欧で見つけてきた
なんとも味のある紙たち、「アジ紙」への
熱い思いを綴った本です。


東欧の市場での紙との出会い、人との出会いや
アジ紙を日本へ持ち帰り、それを文具にする為に
走り回るチャルカさんの姿が
勢いの良い文章で現されています。
 

紙と印刷が大好きなミスター・ユニバースも
楽しくデザインさせていただきました。


カバーに刷られた和文、
「東欧を旅する雑貨店
 チャルカの、
 好きで好きで
 仕方のない紙のはなし。」という文章は
3号ゴチックの活字を組んだものを
清刷にして原稿にしました。
 
簡単な組みですが存在感が違います。
 

中のタイトル文字も
同様に活字組で。
(印刷はオフセットですが)
 

全176頁中最後の2折り、36頁は
チャルカさんの説得により
特別に製紙会社さんに分けていただいたざら紙。
週刊漫画などでお馴染みのこの紙に
特色で用語解説や、工場見学レポートなどの
おまけを刷り込みました。
  
 
そしてウチで紙モノと云えばもう一冊
 

京都を包む紙
 
モーネ工房を主催する京都のグラフィック工芸家
井上由季子さんが
京都で送る日々で出会い、
惚れ込んだ包み紙たちへの思いが
松村美賀子さんの柔らかな文章で
綴られています。 
 

お店の方に、包み紙やそこに刷られている意匠の由来などの
お話しを伺ったり、
 


綺麗で楽しい包み紙の数々が
紙の質感を柔らかく描写した写真で
収められています。
 

 

カバーはこの本の為にデザインした
包み紙になっています。
 
 
どちらも
紙好き、印刷好きの方々に
楽しく読んでいただける
書籍です。
 
どちらも
ユニバーサル・レタープレスのブースにて
特別販売いたします。
(ユニバーサル・レタープレスのポストカードのおまけつき)
 
※会期中7日(木)と8日(金)は
当ブースでの販売はありません。
 
まるこ店長からは
先日の個展で好評を博したイラストの
ポストカードと冊子の販売があるそうです。

こちらも楽しみ。
 
ご来場
お待ちしております。
 

 

 

次回体験予定のご案内について

有り難いことに、活版印刷体験は毎回空きがでることなく(定員2名さまだから・・・?笑)
このブログ上で開催予定のご案内を出すと、間もなく応募のご連絡をいただきます。嬉しいです(;;)
応募は先着順とさせて頂いている為、その回にタッチの差でお受け出来なかった方は、「次回応募しますっ」と言ってくださいます。嬉しいです(;;)

ですが、次にそろそろでるかなぁ~とブログをチェックして頂いたときにはもう告知済みでまた応募は閉め切られていたり、するのでは・・・

そんな事がないよう、今後は次の予定ご案内日を、少し前にお知らせしておく事にしました。
次回6月の体験予定は、5月の7日にご案内します。
やってみようかなぁ~と思われる方は、
ぜひこの日にブログをチェックしてみてください*
そして日にちとご予定が合いましたら、お友達・お知り合いお誘いの上、2名様でご応募くださいませ。
(運営上、2名様での予約のみ、お受付させて頂いています。。)

それから、ときどき「事前に次の日にちをお知らせしてもらえますか?」と、こちらも嬉しいお問い合わせを頂くのですが、応募の状態を公平にさせていただく為、ご案内はブログのみでとさせていただいております。
個別にはご案内できませんので、どうぞこちらはご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

まるこより、ご案内いたしましたm(–)m

まるこレポートSyuRo「モノがたりのある、モノづくり展」に行く

先日ミスターよりお知らせしたSyuRoさんの展示、「モノがたりのある、モノづくり展」。
ひょっこり行ってきました~。

スパイラルの入り口には、手触りとどっしり重みのある、あのDMが・・・

そして2Fで展示と販売がされていました。

一つ一つのモノを手に取って、
そのモノがたりを読みながらじわじわと、いいなぁ・・・と思える、
とっても素敵なモノづくり展でした*