活版体験のこと

来年1月より再開いたしますワークショップ。
現在予約受付中です。

どんな事をやるのか
ちょっと解説することにしましょう。


1.ポストカードにしたい絵柄(線画が向いてます)を送っていただき、凸版に起こします。凸版を作ってくださるのは神保町の真映社さんです。
写真は樹脂版。(亜鉛版での制作も可能です)


2.版をレイアウトに添ってメタルベースに糊で固定。ここで平面が出ていないとムラの原因になりますので慎重に。インテル・ファニチュア・ジャッキなどを用いてチェースに固定します。


3.朱・赤・藍・緑・黄・白・墨・草・群青・銀の中から色を決めて練ります。大体一回の印刷には空豆ひとつ分くらいのインキを使用。勿論混色もOKですよ。


4.インキローラーを本体に装着します。

 

5.チェースに固定された凸版を本体に装着。圧盤上のスケールを使って紙の位置などを大体決めます。

 
 
 
 
 
 
 


ねえねえ、なにやってんのー?
 
 
 
 
 
 
 
 

 


6.インキをインキ盤につけてハンドルを上下しながら均一に広げます。これ実際にやるとインキが広がる様がとてもキレイで盛り上がります。
 
 


 

わーキレイ。
 
 
 
 

 
 
 
 
7.試し刷り。
 

 


さぁ刷れたかな?
 
 
 

このときに紙を決めましょう。ユニバーサル・レタープレスでは、波光、セビロ(ウォーム)、ヴァンヌーボ(V/スノーホワイト)、ハーフエア、ロベール(ナチュラル)、プリマ、キャピタルラップの7種類から選べます。裏面にはPostcardという文字と飾り罫が刷ってありますが、不要な方は刷り込みの無いものも選んでいただけます。
しかしながら凹凸のある紙は版によってはきちんと刷れない場合があるので相談しながら決めてゆきます。
 
 
 

8.4点のボルトを使用して、圧盤が凸版に並行に接地するようバランスを整えます。これが結構大変。ムラ無く均一にインキが着くようになるまでなるまで根気よく調整を繰り返します。


9.バランスが取れましたらゆっくりと(しかし力強く)ハンドルを押して本番刷りです。お好みの20枚で刷っていただけます。


10.刷り上がったものから乾燥用カードラックに挿して乾燥させます。(完全に乾くまでは1日ほどかかるので、お持ち帰りの際には紙を挟み込んでお渡しします。)


おつかれさまでした
 
お茶を飲みながら刷りあがり自慢しあう楽しいひとときです。
(お祭りも最高潮のようですよ)
 
 
 

 
 
 
以上簡単ですが手順のご紹介でした。
これらの操作はまるこ店長が解説しながら
一緒に行います。

刷り終わった版はお持ち帰りいただけますので、
ご近所の活版印刷屋さんにお持ちいただければ
刷って貰うことも出来ますよ。

是非、これをきっかけに
活版印刷に親しんでくださいね。

ミスターでした。
 
 


紙面のい対してこれくらいの絵柄のサイズだと割と凹みます。全面の絵だとまず凹みは出来ませんから、あの独特の凹みを体験したい人は少し小さめの絵柄にすると良いと思います。(このカードはマッチャン製です)
 
 

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