カテゴリー別アーカイブ: 小話

7月3日 佐々木活字店さんのおはなし

まだレタープレスの活動が始まって間もない頃、ショップカードをつくる時に大変お世話になり、その後も色々助けて頂いている、そしてまるこは仲良くして頂いている「佐々木活字店さん」。
活動はじめに「ますはショップカードだろう」と意気込んでデザインを決めたはいいものの、名前や住所は活字で組み、下に工房イラストの版を組み合わせるという、最初にしては高度な技が出来るわけもなく、朗文堂さんから教えて頂いた佐々木活字店さんに泣きついたのでした(笑)

「じゃあ午前中においで、実際にやってみせてあげるから」との嬉しい言葉にドキドキしながら新宿榎町、佐々木活字店さんへ。
そして実際に目の前で職人さんが組み上げてくださり、まるこはその間中、この貴重な時間を一分たりとも見逃すものか~とばかりに張り付いて凝視していました(笑)やっぱりすごいんです、職人さんの技。細かな作業を意図も簡単にやってしまうところももちろん「お~」という感じですが、位置や活字の間に入れる込め物を目見でぱっと合わせてそれがぴったり合っているという。。これには「うおぉ~~!!」です、心の中で(笑)
きっとこれを自分でやろうとしたらものすごく時間がかかって、何度も髪をかきむしったりしてしまうんだろうなぁ(^^;)

出来た版は大事に工房へ持ち帰り、今でも大切に保管しながらカードを補充するたびに登場しています。

そして今でも佐々木さん、特にいつもお電話に出てくださる、エプロンの似合う塚田さんとは仲良くして頂いていて(思い込み?)、塚田さんとお話するのも伺う時の楽しみになっています(^^)

6月10日 梅雨の中休み露木印刷さんのお話

蔵前に越す前から、レタープレスが始まるずっと前からお世話になっている活版印刷やさんがあります。以前もちょっと出てきましが、三軒茶屋にある「露木印刷」さん。

長年ご夫婦で頑張っていらして、まるこ自身はまだ長いお付き合いというわけではないのですが、いつも伺うと、とてもあたたかく迎えてくださって、終始笑っていて、いつも帰る時にはホクホクした気持ちになります。そんな、露木印刷さん。

名刺サイズから大判まで刷って頂けるのですが、先日(といっても4月です、だいぶ前。。)四谷の凸凹フェアに出品する為製作した、レタープレスの大判地図を刷って頂きました。

印刷の立ち会いに行ったのですが、B3サイズのものを刷るのは機械も大きいですし、迫力があります。
残念ながらこればっかりは我が工房では味わえません。

この機械です。かっちょいい~*

しかし大きいと、色の濃度を全体均一にするにも、圧を調整するにも少し難しいようで、しかもこちらからの要望などもあり色々試行錯誤をして頂いちゃいました(^^;)それでもニコニコ、納得いくまで調整して頂き、その為大満足の大判地図が出来たのです。

露木さん、ありがとうございました!

印刷時の写真をちょっとご紹介。

わっはっはっはっは。向かいでまるこも大爆笑。

この笑顔を見るだけで、幸せな気持ちになります。ね。

活版が、おしゃれ

ちょっと前にある女性雑誌の「ナウ」なものを紹介するページで、
表紙を活版で印刷して作ったノートを紹介していました。

レタープレスの活動を始めて以来「活版」という響きに敏感になっているというのもあると思うのですが、
「こんなところに!カッパンが・・! ナウ?」とまるこはびっくり。

早速販売しているお店に行き、脇目もふらずいちもくさんにノートのある場所へ。
表紙のデザインは3種類ありましたが、3種類だけでなく、やっぱり印圧のちがいで全部印象がちがう!と手で触り、
凹凸具合を見たいが為に斜めにしたり、表紙の面を目の高さと水平にしてみたり。
周りからみたらずいぶん変な人だったかもしれません。(目はギラギラしていたかもしれません)
さらにはお店の方に
「この種類1冊しか出てませんけど、他にありますか?見せて頂いてもいいですか?」(ちょっと前のめり)
と同じ柄のノートなのにストック分を見せてもらったり。
色々みて触って、結局店頭でサンプルとして出てたものが一番気に入って(あ、凹凸や色の出具合いがです 笑)それを譲って頂きました。なんだそりゃ。

そのノートは海外(ポルトガルだったかな)で作られたもので、
まるこの個人目線ですが、とても可愛かったですよ。

中はただの白い紙ではなく、木目調(これは活版ではありません)だったり、模様だったり、
やはりおぬし日本のものではないな。
という感じでした。

それにしても、もともとは昔の印刷技術である活版が、
流行を紹介する女性誌で紹介されるなんて、
それがいい悪いではなく、どうこうと言うわけではなく、(そもそもどうこう言えるまるこではありません)
自分の中では結びつきのなかった繋がりに、なんだか不思議な気分です。

ノートは使うのが何だかもったいないのと、木目調をどう活用してよいか分からないのとで、未だに眠っています。

4月1日 日付も陽気も春です*レタープレス 紙のお話2

以前に印刷体験で選ぶ事が出来る紙について、
きわめてアバウトにお伝えしましたが、
今日はもっとちゃんとお伝えしようと思います(笑)

興味のある方、事前にどんな紙かちゃんと知っておきたいという方は是非
調べてみてください*

写真もテクスチャーなど少しわかるでしょうか?

左から

エントリーNo.1
ヴァンヌーボ V(紙の名前)/スノーホワイト(色の名前)
真っ白でつるつる、5種類の紙のなかで一番印刷しやすい紙です。

エントリーNo.2
セビロ/ ウォームホワイト
少しクリームっぽい色の紙に、ブルーのしましまが入っています。
ザラットした質感はありますが、印刷はしやすいです。

エントリーNo.3(セビロの下)
ハーフエア/コルク
紙の繊維に触れるのがわかるざらざらした手ざわり、
所々すこし凹凸ありますが、印刷はわりとちゃんと出来ます。

エントリーNo.4(セビロの右隣)
プリマ
見てわかるほどのボコボコ感、凹凸も均一ではないので
手触りの面白さは一番ありますが、5種類の中で一番印刷が難しい紙です。

エントリーNo.4(一番右下)
ロベール/ナチュラル
薄く黄みがかった色。ツルツルしていますが、紙の繊維を感じる手触りが少しあります。
印刷はしやすいです。

以上、です!