11月 28日土曜日(今月は一回のみのワークショップでした)、今日もアダナの準備のあと、レタプレ号で雷門まで。(おつかいです~)今年は、この時期にしては雨や曇りが多いですが、ワークショップの日はいつも晴れて暖かく、とても気持ちのよい天候に恵まれています(^^)
本日の挑戦者は、とても仲のいい、お友達同士のKさんとSさん。
とりあえず、刷りものを見ながら色や紙を選んでみます。
今回は年末に近いということもあって、お二人とも年賀状の印刷に挑戦!体験とはいえ、年賀状ですから、きれいに刷らなくては~と、事前には結構な修正をご相談しました。
(短い時間でも)きれいに刷る前提で版を作る為には、版全体の大きさと、そしてベタ面の割合が大きなポイントになります。手キンの活版機は人の力でプレスするゆえ、かけられる力には限界があり、そのため版が大きければ大きいほど、また四隅に広がりがあるほど、プレスした時の力が分散されて、きれいな印刷が難しくなってきます。またベタ面が大きいのも同じように、その面積が大きいほどカスレてしまう可能性がとっても高くなります。(^~^;)
ベタ面の割合はなかなか難しいのですが、心配な方はベタ面はつかわず、線画のみにされるとまずは安心かもしれません(^^)
(工房でも原稿のつくり方のご案内を検討中です~。)
そんなわけで修正した版(まずはKさん)がこちら。
元もと線画ですが、修正では全体を小さくして一部を取りました。
印圧のバランスは思ったよりすんなり、何度か調整をしながら慣れて行くうちに、きれいな印刷ができました*
線画は圧を強くかけすぎていくと、今度はつぶれていってしまうので、その微妙な力加減も何度も練習してみて、手の感覚で探って行きます。
本当に、少しの力加減で印象が変わる事を体感できるので、楽しいですよ(^^)
そしてつぎはSさん。Sさんも年賀用に大仏さま観音様(計3体)が並んだ版なのですが、大仏さまの頭がつぶれるんじゃないかと心配してくださった真映社さんが、なんとおまけの大仏さま!(笑)
版の袋です。
枠は切らずに、後ほどありがたく刷ってみる事にします・・・
神々しくゴールドインキでの印刷です。
まず最初の印圧調整では、まだ右側が出ていません。。
けむりの、やうな・・・(いえいえ~これは圧の問題ではなく、紙です。表面のボコボコした紙も、一つの選択として揃えています。難しすぎて、めったに、選ばれることはないのですけれど・・・笑)
途中お二人の普段のお仕事の話や、なんでまるこはまるこなのかとまた突っ込まれたり(笑)、色々盛り上がりながらの作業でした。