6月5日この町の人、気になるおじいちゃん

ずっと気になっているおじいちゃんがいます。
ここ下町といわれるところには、スーツ姿の人が早足で歩く風景の代わりに、お散歩中のおじいちゃんやおばあちゃんがゆったり歩く風景が多くあります。

レタープレスは元八百屋でありガラス張りなので、外から中も、中から外も丸見えなのですが、そんなお散歩中の方と活版印刷中のまるこがガラス一枚を隔てて目を合わせる事がよくあります。もう恥ずかしさはありません(笑)

色々な方が工房の前を通りますが、いつも決まってこの工房の前を通る姿勢のとても良いおじいちゃんがいて、まるこは心の中でひそかに「はと胸のおじいちゃん」と呼んで今日もそのおじいちゃんが通るのを楽しみに待っています。

おじいちゃんは大体、午後2時か3時頃に工房の中から見て右ガラスの方から現れ、一歩一歩ゆっくりゆっくり歩き、一番左のガラスの前を通り過ぎて行きます。

おじいちゃんが現れると「来た!」とまるこはどんな作業もちょっとだけ手を休めて、しばらくおじいちゃんを見送ってから、なんだか温かい気持ちになってまた作業に戻ります。
どの部分かはわかりませんが、一日の中の、まるこの中の「どこか、何か」がおじいちゃんのおかげの様な気がします。

いつかおじいちゃんの後を追ってどこに向かっているのか知りたいな~なんて好奇心。ストーカー、じゃないよ。

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