民藝の教科書シリーズ第二弾 「染めと織り」ができました。
民藝の教科書シリーズ、第一弾「うつわ」に続く第二弾のテーマは「染めと織り」。
北鎌倉「もやい工藝」オーナーであり、「手仕事フォーラム」代表、
日本民藝協会常任理事の久野恵一さんのナビゲートのもと
デザインジャーナリスト萩原健太郎さんが、日本各地を訪ね歩き、
現代版「民藝の染めと織り」の現場を取材しています。
第1章「1時間目」は、「染め織りの基礎知識」。
今さら聞けない「染め織りのいろは」をやさしく解説してくれています。
第2章「2時間目」は、全国28地域の染めと織りの産地をめぐったレポート。
糸の原料となる畑に入ったり「まぼろしの絹」と言われる繭を見たりと貴重な体験も。
「民藝の教科書」シリーズで型染めをお願いしている小田中耕一さんの工房
「小田中染工房」も訪ねています。今回のカバーで使用した型染めの型の制作風景も
登場していますので、是非誌面とカバーあわせてご覧下さい。
第3章「3時間目」は、実践編。現代の暮らしの中でできる、手仕事の染めと織りの
取り入れ方を久野さんが伝授してくださいます。
当初「民藝の染めと織り」ということで全体的に落ち着いた誌面になるのではないかと
考えていましたが、カメラマンの松本さんから送られてくる写真には、
美しい色の原毛や反物、土地土地の自然、作り手の方の笑顔がおさめられていて、
ぱらぱらとめくるだけで楽しい一冊に仕上がりました。
次号もすでに取材に入っているとのこと。どうぞご期待下さい!
民藝の教科書2 染めと織り グラフィック社刊
並製/B5判正寸/160頁
監修:久野恵一 著者:萩原健太郎
写真:松本のりこ・萩原健太郎
イラスト:溝川なつ美
型染め:小田中耕一
編集:笠井良子(グラフィック社)
アートディレクション・デザイン:関宙明
2012-08-02 owner できたもの