新しい本ができました。
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「民藝」。自分にとって、知りたいけれどもどこからはじめたらいいのかよくわからず、
何冊か柳宗悦さんの本を読んだけれども、現代とは環境が違うことなどもあり、
いまひとつ理解の実感が薄いものでした。
そんな時にいただいたお話しがこの「民藝の教科書」シリーズ。
現代の「民藝」を 実践する人々や場所へ、北鎌倉「もやい工藝」オーナーであり、
「手仕事フォーラム」代表、日本民藝協会常任理事の久野恵一さんのナビゲートのもと
デザインジャーナリスト萩原健太郎さんが、日本各地を訪ね歩き
「いまの民藝」を分かりやすく解説してくださいます。
因みに萩原さんとは
「北欧の巨人たち ーあしあとをたどって」(BNN刊)以来のお付き合いです。
シリーズ第一弾のテーマは「うつわ」。
第1章「1時間目」(教科書ですからね)は、「うつわの基礎知識」。
今さら聞けない「うつわのいろは」をやさしく解説。
第2章「2時間目」は、全国24地域、約40の窯場を訪ね歩いた読み応えのあるレポート。
現地の写真も豊富で、臨場感もたっぷりです。
「3時間目」は、実践編。うつわの楽しみ方、そして何処で手に入れるかなど
役に立つ情報がぎゅっとまとまっています。
「表紙は絶対に型染め!」と思っておりましたところ、
久野さんのご紹介により盛岡の染織工芸作家、
小田中耕一さんにお願いすることができました。
大まかなレイアウトと他に使いたい文字、
そして器の型染めをお願いして、
届いた原画がこちら。
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綺麗です。
今後毎回こんな型染めが届くのかと思うとワクワクしますね。
第1号出版記念のおまけは特製しおり。
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豪華(?)活版印刷2色刷りです。
ちょっといいでしょ。
シリーズと銘打っていますので
予定ではテーマを変えて7号まで作るとか…。
次号は「染と織り」。
なにはともあれ、どうぞよろしくお願いします。
民藝の教科書1 うつわ グラフィック社刊
並製/B5判正寸/160頁
監修:久野恵一 著者:萩原健太郎
写真:萩原健太郎・松本のり子
イラスト:溝川なつ美
型染め:小田中耕一
編集:笠井良子(グラフィック社)
アートディレクション・デザイン:関宙明
2012-04-13 owner できたもの