昨年にもこちらで
装幀作品としてご案内しましたが、
ユニバーサルレタープレスのブログで
触れたので、改めてこちらでも…。
「港の人」という素敵な名前の
出版社さんがあるのをご存知ですか?
「港の人」は詩集、小説、人文書や芸術書をはじめ、
日本語学、教育学、社会福祉学図書などを中心とした
書物を古都鎌倉で手がける出版社。
昨年末、このユニバーサル・レタープレスを主宰する
デザイン事務所、ミスター・ユニバースが、
「港の人」さんによる活版印刷詩集プロジェクト
のデザインを手がけました。
写真はその第一弾となる
村野美優著 「草地の時間」A5判変形・並製・カバー装
優しい触感と、子供のような純粋な鋭さが
共存する素敵な詩が編まれています。
本文の印刷は
内外文字印刷さんの岩田明朝体による
美しい活字組版印刷。
暮しの手帖社刊「暮らしのヒント集・特装版」を
お持ちの方にはピンと来るかもしれませんね。
カバーは、
オフセット+真美堂手塚箔押所さんによる
こちらもきりっとシャープで美しい箔押し。
こちらは
このシリーズ用に制作した
ロゴマーク。
なんと木版で制作しました。
デザインは関ですが
彫ってくれたのはデザイナーの
松村です。
そういえば
印刷用の墨を買いに行った画材屋さんで
相談がてら彫り上げた版木を見せたら、
初めてとは思えないほど上手いと
誉められたと喜んで帰ってきたことを
思い出しました。
何故自分でやらなかったのかというと…
挫折したから…。
(何日か前に、「諦めないこと」って書いていた気がする…)
活版印刷好きの方、
美しい岩田明朝体に興味のある方、
そして詩が好きな方
是非こちらで詳細をご欄下さい。
この詩集の他にも沢山の素敵な書籍を
扱っていらっしゃいます。
港の人
少しでも多くの方に活版、活字の文化を
もう一度、身近に感じていただき、
永く愛してもらえるようになることを
願ってやみません。
どうぞこれからも
活版、活字印刷を宜しくお願いします。
2010-02-02 owner できたもの