La Collina vol.09

ラ コリーナ vol.09


たねや、クラブハリエPR誌、La Collina(ラ コリーナ)第9号の配布が始まりました。
今回の特集は『安土の沙沙貴(ささき)まつり』。
安土といえば、「安土桃山時代」と共に、織田信長や豪華絢爛な天主で知られる安土城を思い起こす方も多いことでしょう。
しかし、織田よりはるか昔、平安の中期より統治していた一族がいました。近江(宇多)源氏・佐々木氏です。近江八幡市安土町にある「沙沙貴神社」は、佐々木氏の氏神であり、佐々木姓発祥の地です。その「沙沙貴神社」で毎年4月に行われる「沙沙貴まつり」を取材しました。

安土町常楽寺地区では、毎年2月から本格的に祭りの準備に入ります。「満寿」と呼ばれる氏子が集まり、祭りの当日までに、踊りの練習をし、直径2メートル・高さ5メートルの大松明を作ります。

宵宮の勇壮な火祭りと、華やかな「沙沙貴十二座」の本祭の様子は、目を細めると中世が透けて見えてくるような錯覚を覚えます。幾重にも織り重ねられた静と動のシーンを、新居明子さんの臨場感あふれる写真と、千葉望さんの端正な文章でお愉しみください。

ラ コリーナは、たねや、クラブハリエ各店頭にて配布しています。
お近くに店舗の無い方は、オンラインショップにて、カタログと一緒にお申込みいただけます。

◎デザイン詳細

La Collina vol.09 安土の沙沙貴まつり
lacollina vol.09 表紙

La Collina vol.09 表紙デザイン


目次

本文①

本文②

本文③

本文④

(第2特集)くらしといとなみ

くらしといとなみ



(第2特集)近江の人々

近江の人々



(連載)みちくさにならう

(連載)みちくさにならう



La Collina 近江八幡だより

近江八幡だより



La Collina 近江八幡だより

La Collina vol.09 安土の沙沙貴まつり
たねやグループPR誌

Photographs : 新居明子 Akiko Arai(特集・他) / 川内倫子 Rinko Kawauchi(表紙/連載) /
松本のりこ Noriko Matsumoto (食べること/手から手に)/ 大沼ショージ Shoji Onuma(広告)
Text : 千葉望 Nozomi Chiba
Ilustration : 波多野光 Hikaru Hatano / 阿部伸二 Shinji Abe
styling(広告): 四分一亜紀 Aki Shibuichi
Creative Direction : 丹治史彦 Fumihiko Tanji(信陽堂編集室 shinyodo edit brico)
Edit : 丹治史彦 Fumihiko Tanji / 井上美佳 Mika Inoue(信陽堂編集室 shinyodo edit brico)
Printing Direction : 浦有輝 Yuuki Ura(アイワード iWORD)
Printed and bound : アイワード iWORD
Art Direction : 関宙明 Hiroaki Seki
Design : 関宙明 Hiroaki Seki / 池田未奈美 Minami Ikeda
CLIENT : たねやグループ Taneya Group

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 カバーデザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 カバーデザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 目次デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 目次デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン


日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン

日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉 本文デザイン




日本の手仕事をつなぐ旅〈いろいろ②〉

Photographs : 永禮 賢 Satoshi Nagare
Katazome : 小田中耕一 Kouichi Odanaka
Printing Direction : 丹下善尚 Yoshihisa Tange(図書印刷 TOSHO Printing Co.,Ltd.)
Printed and bound : 図書印刷 TOSHO Printing Co.,Ltd.
Art Direction / Design : 関宙明 Hiroaki Seki
Publisher : グラフィック社 GraphicSha



  
森からうまれたうつわ ロゴ

森からうまれたうつわ ロゴデザイン


森からうまれたうつわ リーフレット

森からうまれたうつわ リーフレット 表紙デザイン


森からうまれたうつわ

リーフレット中面① デザイン


リーフレット中面② デザイン


ロゴバリエーション デザイン

ロゴバリエーション デザイン



森からうまれたうつわ


森からうまれたうつわ


森からうまれたうつわ
WOODWORK + Kousha

Design : 池田未奈美
Photograph : Hiroaki Seki
Art Direction : 関宙明 Hiroaki Seki
Client : WOODWORK



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絵本のたのしみ 2017年版

2017年リニューアル春夏版


絵本のたのしみ 2017年 中面デザイン

2017年リニューアル春夏版 中面デザイン


絵本のたのしみ 2017年版 端と端でずっとつながる絵

端と端でずっとつながる


絵本のたのしみ 2012年からの変遷

歴代のデザイン 左から 2012年版、2015年 春夏版、秋冬版、2017年リニューアル春夏版 デザイン


絵本のたのしみ
こどものともセレクション付録

Design : 関宙明 Hiroaki Seki(2012) / 小荒井良子 Ryoko Koarai(2015)/ 池田未奈美 Minami Ikeda(2017)
Art Direction : 関宙明 Hiroaki Seki
Publisher : 福音館書店 Fukuinkan Shoten



   ◎こちらもどうぞ 『絵本のたのしみ』リニューアル

『こどものとも』という月刊誌をご存知ですか? 小さな頃にご家庭や園、学校などで親しんだ方もいらっしゃることと思います。
0歳から6歳までのお子さんを持つご家庭や、児童施設に、その年代のこどもたちに特に読んで貰いたい、おすすめの絵本を毎月送ってくれる福音館書店による定期購読サービスです。
毎月の絵本には、付録として『絵本のたのしみ』という小さな冊子がついており、書き手によって内容は様々ですが、絵本の解説や、読み聞かせのコツ、そして絵本の選び方のヒントなど、小さなサイズに似合わず充実した内容の副読本となっています。
ミスター・ユニバースでは、2012年から「絵本のたのしみ セレクション」用冊子の制作を担当しています。
そして今年の4月、3度めのリニューアルを行いました。


絵本のたのしみ 2017年版

2017年リニューアル春夏版


表面2色に中面1色という限られた色数ですが、固い誌面にならないようにデザインフォーマットを作っています。今回は「らくがき」をテーマに、子どもたちの頭のなかで自由に広がる発想が、ものがたりのように、どんどん姿を変えるさまをモチーフとしました。


絵本のたのしみ 2017年 中面デザイン

これまでもそうだったのですが、今回のリニューアルでも、中面下に描かれたイラストにちょっとした秘密を込めています。
左から右へと変化するイラスト、これ、実は始めと終わりがつながるようになっています。どれだけの方が気づいたかはわかりませんが、こういうちょっとした「いたずら」みたいなものに気づくと、距離がぐっと近づくように思うのです。
ささやかなことですが、こうしたちょっとした「うれしい」をとても大切にしたいと考えています。


絵本のたのしみ 2017年版 端と端でつながる絵

端と端でつながる絵




絵本のたのしみ
こどものともセレクション付録

絵本のたのしみ 2012年からの変遷

左から 2012年版、2015年 春夏版、秋冬版、2017年リニューアル春夏版 デザイン


Design : 関宙明 Hiroaki Seki(2012)/ 小荒井良子 Ryoko Koarai(2015)/ 池田未奈美 Minami Ikeda(2017)
Art Direction : 関宙明 Hiroaki Seki
Publisher : 福音館書店 Fukuinkan Shoten



大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました

大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました 装幀

 

大切な人が病気になったとき、
何ができるか考えてみました
井上由季子 著 赤澤かおり 編集
筑摩書店刊

 

新しい本が出来ました。

本書は、著者の井上由季子さんがご両親の入院をきっかけに、病院での時間を少しでも過ごしやすくするために「患者の家族」として何ができるか、病院の負担にも、そして寄り添い続ける自分自身の負担にもならないよう配慮しながら、実際に行った小さな工夫の積み重ねを記したものです。

その多くは「ティッシュボックスに家族の写真を貼る」や、「声が出にくくなったお父さんのために、単語帳をつくる」など、手軽に始められること。

忙しい、心配、疲れなど、患者、家族、医師、看護師を問わず、病院で過ごす時間には、各々心の負担の種はあるものです。それらを少しでも和らかく受け止め合うために、「気持ちをわかりやすく伝える」ことや、「話のきっかけ」をつくる手助けをすることは、会話を生み、お互いの気持ちが近づき、意思を交わし合いやすい関係を培うことができるのではないかと思います。家族に寄り添いながら、職員の気持ちにも寄り添う。ここに収められた「患者家族からの提言」には、病院に限らず人同士の関係をより良くし、皆が過ごしやすく生きてゆくための沢山のヒントが詰まっているように思います。

 

後半となる2章では、井上さんが「ホスピタルアート」のつくり手の一人として携わった、『国立 四国こどもとおとなの医療センター(香川)』と、『赤ちゃんとこどものクリニックBe(和歌山)』を紹介します。

日本における公共施設での「アート」というと、「作品」と「見る者」といった、無意識のうちに関係性を分断してしまうようなものを思い描きがちですが、ホスピタルアートディレクター森合音さんは、共に時間を過ごす場としての病院のあるべき姿を、一方向からの働きかけではなく、お互いに手を携え、「人と人とが寄り添うことで、命のちからを育む場所」として定義し、アートという技術を用いて患者、職員、この場所で過ごす(あるいは訪れる)人々の関係づくりに於ける最適解を、病院に常駐しながら日々探り、そして実践しています。

 

さて、デザインの話をします。
初めてのお打ち合わせの時、著者の井上さんとちくまの編集担当の方から様々なお話を伺ううちに、「制作に入る前に森さんに会い、自分の目で病院を見ないと、デザインを誤りそうだ」という思いが生まれました。

既に取材は済んでいるので、私が行かずとも本は出来上がるのですが、どうしても自分の気持ちをそのままにしておくことが出来ず、香川県へ向かいました。

病院で迎えてくださった森さんを前に、言葉に詰まってしまいました。 自分のことをどう説明すればいいのだろう……?
「私はこの本で文章を書くわけではありませんし、写真を撮るでも、イラストを描くわけでもありません。ましてや取材は既に済んでいます。私は本のデザインを依頼された者です。ですので、今日頂いた時間が、はっきり「これ」とわかる形になるかどうかは、お約束することはできません。ですが、デザインを進めるにあたって、原稿から感じたことを、どのような形で定着すべきなのか自分自身で納得して進めたいと考えています。そのためには、自分の目で病院を見、森さんに会うことが必要だと思いました」。

身も蓋もない言い方だと思いましたが、森さんは、「関さんも動く人なんですね。お気持ちよくわかります」と、言ってくださり、ホッとしました。

ホスピタルアート、医療、病院、病院で働く職員の皆さんのこと、人とアートの間にある普遍的な関係、そこから導き出される政策提言……。
この場所で様々なかけらたちが形づくろうと動き始めている、その力強い動きを聞いていると、なんだか勇気が湧いてきます。
個人的にいちばん印象に残ったのは、森さんが下見として初めて病院を訪れた時のエピソードでした。

駅からの途中にある善通寺というお寺に立ち寄りました。その境内には樹齢千年と言われる大きな楠があります。千年の間変わることなく、人々の喜びや悲しみを見つめてきた大楠。今も尚、青々と芽吹く生命力の塊のような姿を見て、生き物の「いのちの強さ」に強く励まされたそうです。「いのちを励ます」こと。それこそが病院のあるべき姿なのではないかと感じたそうです。

   

カバーや本編に描かれた木。これは井上さんが主催する工房の生徒さんたちに作っていただいたものです。この本の象徴として、私自身もその目で見た、善通寺の大楠の、あの生命力を表現したいと思いました。しかし、その姿を写真やイラストで再現することは違うと思いました。生命力だけを取り出したような表現ができないものか思い悩みました。そして表現のプロではなく、手を動かすことが大好きな人々が集う工房の生徒さんたちに、生き生きとした「木」の姿を描いてもらうというアイディアへとたどり着きました。

数ヶ月後、ダンボールに詰められて80点ちかくのアートワークが届きました。箱を開けた瞬間、大げさでなく、「今まさに芽吹かん」といった生き生きとした息吹が、アートワークたちから放たれていました。その驚きは忘れられません。ここから先は、ほぼ迷うことなくデザインを進めてゆきました。それはまるで、大きな力に導かれて、すべてがあるべきところへ収まっていったような感覚でした。

 

生徒さんたちのアートワークは、「四国こどもとおとなの医療センター」にある「ニッチ」と呼ばれる場所で、病院で過ごす人々の目を楽しませています。きっと、あの善通寺の大楠さんのように人々を見つめ、その生き生きとした生命力を持って、皆さんを励ましていることでしょう。
この本は、さらに高齢化する日本社会の中できっと多くの人を励ましてくれることと思います。
書店などで見かけることがありましたら、手にとってくださったら嬉しいです。

  大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました

善通寺の大楠

 

やがて秋茄子へと到る 装幀

やがて秋茄子へと到る 装幀/ブックデザイン



やがて秋茄子へと到る
堂園昌彦
2013年 港の人

堂園昌彦さんの第一歌集です。堂園さんは『やがて秋茄子へと到る』を上梓するにあたり、先輩の歌人である光森裕樹さんの『鈴を産むひばり』を見て、港の人に決めてくださったとのこと。なんとも装幀家冥利に尽きます。
本文の一葉(頁)一首という大胆な組版は、堂園さんの希望によるもの。このたっぷりとした余白は、堂園さんの上質なポップソングのような世界観を、さらに広げたことと思います。
造本は、軽フランス装に天アンカットという極めてライトなものですが、表紙に用いたタントTSのテクスチャと、葉のイラスト、そして、硬質な艶黒箔によるタイトルとのバランスで、重層的な印象を作り上げることが出来たと思います。
多くの方から「ジャケ買いした」という嬉しいコメントを頂きました。
ポップな世界観は、歌集として異例の反響を呼び、紀伊國屋書店新宿本店による「ピクベス2014」で第一位を獲得。また、多くの好意的な書評を多方面より頂いたそうです。
ブックデザインとしても、第48回造本装幀コンクールに於いて、日本印刷産業連合会会長賞を受賞するなど、個人的にも印象深い仕事となりました。豊文社印刷所さんによる本文の金属活字の活版印刷も本書の奥行きとなり、数多の本好きの方に喜ばれたようです。

デザイン詳細

生きとし生ける空白の物語 装幀 デザイン

生きとし生ける空白の物語 装幀


生きとし生ける空白の物語
姜信子
2015年 港の人

2011年『はじまれ ――犀の角問わず語り』以来4年ぶり2冊目の「港の人」からの一冊で、新潟日報と西日本新聞での連載に、書きおろしを加えたものです。
装画は平野妙子さんによるもの。連載時にはモノクロで使われていたそうですが、単行本にあたりこの鮮やかで奥行きのある色彩世界で包み込みたいと思い、カバーから見返しへ、そして表紙に至るまで、蛇腹を伸ばしぐるりと絵をつなぎました。
「はじまれ」では、無垢ないのちの塊の姿を造本に託しましたが、今回は、画を「皮膚」として纏わせるというイメージから生まれた造本でした。青い面の裏に赤い面を続けることで、冷たく冷えた皮膚表面の向こうに確実にある、強靭な「いのち」といったものが表現出来たらと思っていました。
「はじまれ」のときもそうでしたが、今回も、姜さんの文章の中にある「熱」に取り込まれ、煽られ、しかし最終的にはもっと熱量が上がるよう、自ら強い風を起こす気持ちで取り組んだデザインです。


デザイン詳細

    

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