森からうまれたうつわ ロゴ

森からうまれたうつわ ロゴデザイン


ロゴバリエーション デザイン

ロゴバリエーション デザイン


森からうまれたうつわ リーフレット

森からうまれたうつわ リーフレットデザイン



森からうまれたうつわ 
WOODWORK + Kousha

Design : 池田未奈美
Art Direction : 関宙明 Hiroaki Seki
Client : WOODWORK

森からうまれたうつわ  ブランドローンチ

恭賀新春 2017年年賀状

 

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。



「恭賀新春」年賀状に寄せて

グーテンベルグのはるか昔より、「紙」に束ねられ、「本」として質量を得た「ことば」は、人々の手に育まれ、常に人々のそばにありました。人の思考の拡がりは技術の進化を伴い、紙の用法に於いても百花繚乱の多様性を極めたものでしたが、近年、デジタルという新しいメディアを仲間に迎え入れると、「コスト」という名の秤に載せられ、その多様性を収斂することになってしまいました。なんという不幸。
「ことば」と紙が出会う時、言葉の持つ意味以上の拡がりや奥行きを得ることがあります。デザインはそれらを更に拡げ深める道具です。
紙の質感だけでなく、印刷の技法も「ことば」が持つボキャブラリーであり、(理由はどうであれ)デザイン自らがその多様性を否定することは、人の感受性をなかったことにすることと等しいと思っています。

「ことば」に、質量を。

デジタルもアナログも敵対することなく、表現における多様性として穏やかに共存し、人々の豊かさに貢献する技術たれ。
年賀状ではあるけれど、これはデザインに携わる一人の人間として、変わりゆく時代への願いであり、ささやかなレジスタンスでもあります。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

ミスター・ユニバース 関 宙明



◎おしらせ

今年も小川町竹尾見本帖本店にて、「クリエイター100人からの年賀状」展が行われます。
各人が趣向を凝らした新年のメッセージが一同に介する新春恒例の展覧会も、12回目を数えます。平日のみの開催ですが、会期中お近くにお出向きの際は、どうぞお立ち寄りください。

「クリエイター100人からの年賀状」展 vol.12
2017年1月20日(金) 〜 2月24日(金)/土日祝=休
10時〜19時 ※1月27日は17時まで

○イベント詳細

 

 

 

Zuhre 前川秀樹物語集 装幀

Zuhre 前川秀樹物語集 装幀


Zuhre
前川秀樹
2011年 信陽堂

story

『像刻』で知られる彫刻家前川秀樹さんの第一物語集です。 様々ないのちが混ざり合う時間、動物が、精霊が、神が、人が生きる世界。前川作品の神話世界のような独特な作品世界に生きる「いきもの」たちの物語を、前川さん自らが5編の文章で綴った、もうひとつの作品集です。

ビジュアルをつくる

本書の特別なところは、1編の物語にひとつ、その世界の主役となる像刻作品があるということです。当然、その作品を収録する構成を組むわけですが、前川さんの文章によって生き生きと描き出された「ものがたり」の世界に写真をそのまま添えてしまうと、同じ世界なのに像刻の方が「生っぽく」感じられてしまうのではないか、写真の持つ客観性と情報量が、物語の世界に居た読者を現実に引き戻してしまうのではないか、と思いました。
物語の住人たちが、その目で見た世界を写真にできないだろうか? 現実感を極力削ぎ落とすような方法は……? ピンホールカメラならば行けるのではないか? というアイディアにたどり着きました。
モノクロのポラロイドフィルムを入手し、事務所でテスト撮影を重ねました。高感度のモノクロネガを更に増感して浮き出したイメージは、ぼんやりとした結像と荒い粒子をまとい、どこか異世界から届いた絵葉書のように見えました。

デザインのこと

物語それぞれが異なる世界を描いていることもあり、組版の方でも、あたかもそれぞれ「違う世界で仕立てられた」かのように、5編それぞれの物語に合わせて異なる文字の組み方をしました。
それをすることで、ひとつの物語を32pに収め、折毎に文字用の特色墨+特色の組み合わせで、ピンホールカメラで作り上げた世界を2色刷りで表現し、物語の世界を更に補強しました。
製本はコデックス装。表紙を本体より少し短くして背の寒冷紗を見せることで、未完成の、言い換えれば「見てはいけないもの」のような、でも、つい気になって見てしまう、そんな「特別な一冊」の印象を生み出せたのではないかと思います。

another story

一日をかけ、5編の物語のうち4体を前川さんのアトリエで撮影しました。
あと一体の撮影は、別の日に外で行うことになっていました。 5時に家を出て、信陽堂編集室さんの車に乗って、霞ヶ浦へ向かいました。その日は3月にしては暖かく、凪いだ水面に春の日差しがまばゆく照り返していました。撮影は順調に終わり、昼頃事務所に戻りました。そして午後早朝ロケの疲れから事務所でウトウトしていたとき、強い揺れに襲われました
3月11日、東日本大震災の日でした。
この時、執筆だけでなく、編集作業、デザインもほぼ終わっており、あとは写真をレイアウトして入稿するといった状態でしたが、世の中が落ち着くまで、待つよりありませんでした。
数週間経ち、少しずつ暮らしが戻ってきましたが、まだまだ様々な部分で混乱や不安が残っていました。5月に予定されていた像刻展に発売するためには、そろそろ進めなければ、と思う一方で、今、世の中に送ることが本当に良いことなのか、前川さん、信陽堂さんとともに悩み、議論を重ねました。
そして最後には、この本が人の心に寄り添い励ましてくれることを一同確信し、思いを新たに進めることにしたのでした。
凸版印刷さんの渾身のご協力を得て、無事5月の展示初日、会場に並びました。多くのお客さまが展示とともに迎え入れてくださった時、心からほっとした事を覚えています。

デザイン詳細

◎Zuhre 装幀 ブックデザイン

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