ことしのなつやすみ

ことしのなつやすみ


港の人刊
ことしのなつやすみ/片岡直子著
 
 


詩人の片岡直子さんによる
エッセイです。
 
 
お話しをいただいた時に、
お名前をどこかで見た方だなぁと思って
ゲラを読み進めると
大好きな雑誌「母の友」の誌上でした。
 
巻頭に3ヶ月ごと交代で
色々な方がエッセイを寄稿しているコーナーがあり
意外な人選もあったりして面白く読んでいます。
 
(母の友、とってもいい雑誌なのにあまり書店に置いていないので毎号買っているわけではないのですが…。福音館さんすみません)
 
 
この本は詩人である片岡さんが
色々な本に発表したエッセイを集めて綴じたもの。
書かれた時期もさまざまですが
読んで行くと、女性であり母である片岡さんの目線は
常に詩人であること一点に集約されています。
 
かと言って難しい話をしている訳ではなく
普段の生活の中で起きる普通の事が
詩と共に暮らす片岡さんにはどう感じられるのか、
そんなことが、親しみのある文章で
時に暖かく、時に攻撃的な
「どきっ」とする言葉で
綴られています。
 
しかしながら、その攻撃の矛先は常に
ご自身が詩に対峙する思いに向けられているように
思います。
その厳しさは恐らく、
何かものを作っている人には共感として、
自分を鼓舞する音楽のように
より胸に響いてくるのではないかと思います。
 

読後の印象がさわやかで
すっきりします。
 

タイトルになっている
「ことしのなつやすみ」は
片岡さんが14歳の頃、詩に目覚めたときの話。
 
その頃に書かれた一遍の詩が
なんともささやかで甘酸っぱくて、
装幀のイメージはそこへ収束されました。
 
 
詩が好きなひとも、さほど興味のないひとも、
男性も、お母さんも、恋をする女性も
一度手にとってみてください。
個人的にもとてもお勧めの一冊です。
  
 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterPin on PinterestShare on Tumblr

ページトップへ戻る

ページトップへ戻る


(c) mr.universe all rights reserved