本のはなし⑨ やがて秋茄子へと到る

本のはなし⑨
やがて秋茄子へと到る

やがて秋茄子へと到る 装幀

やがて秋茄子へと到る 装幀/ブックデザイン



やがて秋茄子へと到る
堂園昌彦
2013年 港の人


堂園昌彦さんの第一歌集です。堂園さんは『やがて秋茄子へと到る』を上梓するにあたり、先輩の歌人である光森裕樹さんの『鈴を生むひばり』を見て、港の人に決めてくださったとのこと。なんとも装幀家冥利に尽きます。
本文の一葉(頁)一首という大胆な組版は、堂園さんの希望によるもの。このたっぷりとした余白は、堂園さんの上質なポップソングのような世界観を、さらに広げたことと思います。
造本は、軽フランス装に天アンカットという極めてライトなものですが、表紙に用いたタントTSのテクスチャと、葉のイラスト、そして、硬質な艶黒箔によるタイトルとのバランスで、重層的な印象が生まれたと思います。
多くの方から「ジャケ買いした」という嬉しいコメントを頂きました。
ポップな世界観は、歌集として異例の反響を呼び、紀伊國屋書店新宿本店による「ピクベス2014」で第一位を獲得。また、多くの好意的な書評を多方面より頂いたそうです。
ブックデザインとしても、第48回造本装幀コンクールに於いて、日本印刷産業連合会会長賞を受賞するなど、個人的にも印象深い仕事となりました。豊文社印刷所さんによる本文の金属活字の活版印刷も本書の奥行きとなり、数多の本好きの方に喜ばれたようです。

デザイン詳細

◎やがて秋茄子へと到る 装幀 ブックデザイン

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