哀川翔 写真集 「25」
 
 
哀川翔さんの写真集のデザインを
担当させていただきました。
 
写真は、ヴォメルでご一緒させていただきました
首藤幹夫さん。

首藤さんが数年に渡り撮り続けた哀川さんの姿を
一冊にまとめたものです。
 
写真を本の中に収めて行くということ。
ただ、だらっと並べればいい物じゃなくて、
ここで驚いて欲しいとか、
ここでほっと一息ついて欲しいとか、
読者の気持ちになりながら、
時々制作者に戻りながら、あるいは本人になりながら、
写真家になりながら、
そんな一人何役を演じながら、
デザインとして定着してゆく行為は
著者の気持ちや声を組み上げてゆく組版とよく似ている、
と思います。
面白くて、深い。そしてやっぱり本はいいなと
心から思います。
  
 
首藤さんらしさが散りばめられた写真。
哀川さんだけでなく、
哀川さんが見ていた景色も沢山用意してくださって、
この本の良いアクセントになっています。
ポジの特性を知り尽くし、
物凄い情報量が詰めこまれた写真を渡されて
驚いたヴォメル。
今回はデジタルでありながら、
やっぱり物凄く足腰のしっかりした原稿でした。
 
一度だけ、撮影に同行して
(と言っても遠くから見ていただけ)
お会いできた哀川さんもカッコよかったです。
 
この写真集、カッコいいですよ。

哀川翔 写真集 「25」Twenty Five
撮影:首藤幹夫
発行:東邦出版

herumana(エルマナ)は都会生活と農家を結ぶ。
昔からの知恵と自然の恵みを
都市へと繋げ、生活に潤いを与える試み。
 
過疎が問題になっている農村に
何かをしたい。
何か出来るかもしれない。
そんなherumanaの趣旨に共感して
ポスターを制作しました。
 
コピーは佐藤司郎さん。
ドキッとする、ゾクッとする。
とても辛辣な感触がありながら、
その実、根底には大きな許容があるように思います。
 
そんな言葉たちを受けて僕は、
たちくらみのするような美しいビジュアルで
ポスターを作りたいと思いました。
 

普段からフォーカスが合う直前の、
像がはっきりしていない状態。
その美しさに強く惹かれていました。

結像の直前に必ず現れては、一瞬で消えてしまうその瞬間。
(自分で失くしてしまうのだけれども)
それでいつかポスターを作りたいなと思っていて
ついに今回念願を果たしました。
 
 
突き刺さるようなメッセージの根底にある暖かさを
きちんとかたちにできたように思います。
クリックで拡大しますので
是非コピーをじっくりと味わってみてください。
 
 
写真とボディコピーの間に
大きく配したherumanaのロゴ、
これはポスターを横に並べると左右に繋がります。
herumanaが色々なことに繋がり、
その輪がより大きなものになるように。
そんな気持ちを込めました。

いつも活版印刷でお世話になっている
大伸印刷さん。
 
今度何か一緒にやりましょうよ。
というお誘いを受けて、
大伸さんのポスターを作りました。
 
上はそのデザインですが、
印刷は勿論活版印刷。
 
まだきちんと写真に収めていないので、
撮影したらまた改めてここでご紹介します。
 
実物、本当に綺麗に、力強く刷ることが出来て、
大伸さんの技術に驚かされるばかりです。
 
尚、製版はこちらもいつもお世話になっている
真映社さん。
四六四裁判の樹脂版6枚、
面積が大きくてこちらも大変だったと思いますが
ニコニコと仕上げてくださいました。
 
印刷の立会は、
普段の時とはすこし様子が違って、
4月なのに寒い日ではありましたが
異様な熱気に包まれていたように思います。
 
手差しで紙を入れ、
一枚ずつ刷り上げる。
一色ずつしか印刷することが出来ないため、
二色刷りのポスターを印刷するためには
一色刷った後に乾かして、
もう一度その工程を行います。
ベタ面が広い版は、
ローラーの調整がきちんとなされていて
版とその版にインキを供給するローラーが
適切で、均質な力で触れあわないと、
途端にムラが起きます。
しばらく印刷を続けると
インキを供給するローラーは
熱を帯びてきて膨張を始め、
必要以上のインキを版に供給しはじめ、
印字が潰れがちに。
そうしてまたローラーと版の距離を測り、
適切な供給になるよう調節をして
手差しで紙を入れる。その繰り返し。

機械の顔色と刷り上がりを見ながら
少しずつ調整して
刷り上げてゆきます。
 
大きなベタ面は、オフセットだってムラが出やすい。
ましてや活版だと更に…と
デザインの最中に思ったけれども、
大伸さんなら大丈夫。と思い
製版に出しました。
実際刷り上がりは素晴らしいもので、
そこには経験が培った技術があります。
 
 

活版印刷。
この技術が、人が、思いが絶えないよう、
微力ではありますが、
更なる試みを続けてゆきます。 
 

新しい本のご紹介です。
 
あ、ごめんなさい。
まだ写真を撮っていないのです。
 
 
シーバさんという
ペットフードのウエブサイト、
『Cat and me.com』へ寄せられた
たくさんの猫の写真と、メッセージから
900枚近い写真と、約500点のエピソードを
349頁にまとめたものです。
 
こう聞くと
「ふーん」と思われるかもしれませんが、
編集にひとワザあります。
そしてブ厚いです。
本そのものがなんとなく猫っぽいです。
 

ツッコミながら読むのが
正しい読み方だと
蔵前の猫好き、Cさんが言ってました。
 
そして油断してると
ちょっとほろりと来るところも。
 
 
是非、書店で手にとって御覧くださいませ。

って、情報少なすぎますね。

詳細はこちらで。
 
 
アノニマ・スタジオ
 
 
こちらも写真を撮って
またエントリーします。
 
 
猫とくらす
発行:アノニマ・スタジオ

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書籍タイトルロゴ

Art Direction : 関宙明 Hiroaki Seki
Design : 関宙明 Hiroaki Seki / 松村有里子 Yuriko Matsumura
Publisher : アノニマ・スタジオ anonima studio



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大伸活版印刷

Art Direction / Design : 関宙明 Hiroaki Seki
Advertiser : 大伸印刷 Daishin Letter Printing / 真映社 Shineisha



    

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